助ける ページ8
今日はそこについて話そうか。
助けるとは、ただ手を差し伸べるだけじゃない。何でもかんでも優しくすることじゃない。
間違ってるなら、教え正しい道に戻してやる。
起立性調節障害の子がいた。その子はかなり重度で運動も制限されている子だった。その子は修学旅行の時私に言ったのだ。
｢私、きっと体が重くて起き上がれない。だから、あなたが私を引っぱって｣と。
何を言ってるんだと思った。そこまでする必要があるのかと。でもそこまでして起きたかったのだ。なら、そうしようと。
次の朝、やはり起きれない彼女を私は、介助して起こした。けどめまいがひどいんだろ。まともに歩けもしない。彼女が良くなるまで、そばにいて手伝った。
高等養護に聴覚過敏の男の子がいた。自閉症だ。その子は、蛍光灯の音までも聞え、怖がる。
ご飯が食べられないのだ。怖くて。
どうしたらいいのか、私は考えた。
イヤーマフをつけても、ダメなのだ。怖がりパニックになり泣き叫ぶ。
どうにかしてその子にご飯を食べてもらいたかった。だから思った。
わざわざ、その場で食べる必要などないと。
その子と私の給食が乗ったお盆を持って教室に走った。そして、泣き叫ぶその子の手を引いて、もう一度教室へ。
電気を消して、音が出ないようにし、うるさくないようにとドアを閉めて静かな空間を作りご飯を食べた。
それが出来ない日はただひたすら、その子の手を握り大丈夫を繰り返した。
他にもいろんな人と関わった。そこで多かったのは、自分から助けなんか求めなかった。助けを求めることをしないのだ。迷惑だからと。でも、彼らは助けを求めていた。
それに気づける人になりたい。
そして、私のことを知らないのに決めつけないで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Saki - 種ちゃん、久しぶり? 早希です。小説読みました! (2019年6月15日 17時) (
レス) id: 988f60af63 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 素敵ですね！みずほさんならなれると思います！応援しています。 (2018年11月24日 15時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 桜朱さん» 障害者施設での職員を目指してます。 (2018年11月23日 20時) (レス) id: d19362c08e (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - みずほさん» 凄いですよ。だって、人をこんなにみて、そして出来る事を探してあげるんだから。多少苦しくても、そっちの方が成長できるし。そういえば、みずほさんの将来の夢って何ですか？助けたいと言っても、どういう仕事で助けたいのかなと思いまして。よければ教えてください。 (2018年11月23日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 桜朱さん» 凄くなんかないです。でも、そう言われるのは嬉しい。ありがとう。 (2018年11月22日 20時) (レス) id: d19362c08e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずほ | 作成日時：2018年11月19日 16時
