蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ9)

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千秋楽は始まり 7 ページ9

side 藤原丈一郎

就職するか本気で悩んだ1年間

それでもアイドルでいたくて、人生最大のギャンブルに委ねた

その結果、まさかのこんなにすぐにグループに入れるなんて思ってなくて

しかもメインメンバーとして

確かに俺とAは仲がいい

やけど、Aはそんな公私混同するような奴じゃなくて、客観的に見て俺を選んでくれたんやと思う

でも周りはそうは思わんかもしれへん

だから、俺がちゃんとメインメンバーとして結果を残さないといけない

そしてメンバー内でも最年長なわけで

より一層見が引き締まる

淳弥「おめっとさん」

「…淳弥」

わざわざ声を掛けに来てくれた淳弥

淳弥「なんでそんな悲しそうな顔するんよ。笑

俺めっちゃ嬉しいで？丈と大橋が下克上みたいにメインメンバーに抜擢されたの」

淳弥は来年の春に退所することを決めてた

だからこのグループ選抜にも対象外やったし、チャンスすら元々なかった

「…就職するの、後悔してない？」

淳弥「まさか今グループ作るなんて知らんかったからなー…もし知ってたらちょっと考えてたかも

でも、考えて考えてやっぱり退所の道選んでたかな…」

「…なんで、」

淳弥「もし俺が退所する予定が無かったとしても選ばれることは無かったよ

…色々とやらかしたこともあるし」

「そんなことないよ…」

淳弥「俺はお前らに託したから

なにわ男子？やったっけ？

頑張ってな、丈と大橋は俺の希望の光やから」

「…ありがと」

誰よりも俺とAの関係を気にしてくれてたし、俺の異変に気付いては何か声を掛けてくれたりした淳弥

仲間思いで熱いやつ

その心をずっと関西Jrに引き継いでいきたいなとより思った