蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ34)

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もうそんな時期 3 ページ34

次の日、授業後にひっそりとレッスン場所までやってきた

滝沢君はもうすでに中に入って指導してるらしくて

久々の東京の稽古場に緊張を隠せずにいる

意を決して中に入り稽古場の部屋をこっそり覗いて見る

関西とは比べ物にならないぐらい、えげつないほどの人数が広々とした部屋でグループごとに練習してた

状況から見て少年倶楽部の練習っぽい

「…うわ」

まさかのキンプリまでいる

ここでまた廉に会うなんて思ってなかった

どうしようかと焦っていると、

滝沢「あ、きたきた

早くおいで、金村」

滝沢君に見つかってしまった

それもまた大きな声で名前まで呼ばれる始末

まさかの名前に全員が驚きの表情と共にこちらを向いた

廉「あ、また会えた」

「うっさい黙れ」

廉「え、何でそんなに当たり強いん？

ってか、え？関西だけじゃないん？」

普通に廉と喋る私に唖然とした目を向けられる

全く変わってしまった見た目に皆は驚きを隠せてない様子やった

北斗「…え、A？」

紫耀「…なんで、ここにっ、」

滝沢「今、関西Jrのチーフマネージャーをやってもらってる」

「「「「「「「えっ？！」」」」」」」

「え？」

私まで驚く

ジャニーさんに言われた仕事をやってただけやのに、チーフマネージャーなんて肩書きを背負わせてもらってたらしい

滝沢「で、今回はカウコンのJrのメンバー決めも担当することになったからちゃんと金村にアピールしといた方がいいよ」

深澤「え、関東Jrも？」

「普段は関西Jrだけの仕事なんですけど、カウコンだけどっちもの担当を任されました」

紫耀「待って…、Aはいつから大阪に戻ってきたん？」

「春に日本に帰ってきて、今は大学に通いながら週末は大阪に戻ってる」

亮平「じゃあまだ東大に？」

「そうです。留学は1年だけの契約だったので」

滝沢「金村がこうやって事務所に戻ってきて不服に思ってるやつもいると思う

でも、そういうのやめた方がいいよ

金村は本気でJrと向き合って頑張ってる

その努力をジャニーさんは買ってる

どういうことか分かる？

金村は俺とあまり立場変わらないんだよ？」

皆の背中が一気に凍ったのがわかった

「大袈裟すぎません？」

その後、Jr達は稽古を再開した

滝沢君がああ言ってくれたのは私が舐められないようにする為の優しい配慮