動揺 4 ページ19
無事に話し合いも終わって解散の雰囲気が流れる中、
滝沢「すみません、遅れました」
思いがけない人が入ってきた
滝沢君は今年でアイドルとしての活動を終えることを発表したばかり
ジャニーズJrの育成1本で行く、と
進藤「今終わったとこなの」
滝沢「あ、そうなんだね
結論だけ貰ってもいい？」
スタッフ「この資料の通りです」
滝沢「ありがとう」
資料を受け取って目を通す滝沢君
驚きを隠せない私はそんな滝沢君を見続けていたもんやから、滝沢君もこちらに視線を移した
滝沢「あ、噂の金村じゃん」
「…えと、あの、色々あって今裏方のお手伝いをしてまして、」
滝沢「うん、ジャニーさんから聞いてるよ」
「え？」
滝沢「これから長い間よろしくね
俺関西Jrのことあんまり詳しくないし、教えて欲しい」
「…長い、間…？」
滝沢「え？だって、ジャニーさんの、」
進藤「滝沢！！！」
滝沢「え、なになに」
進藤「…それはまだ言わないで」
滝沢「え？本人に言ってないの？」
結局、ジャニーさんが私について何を企んでいるのかこの時は知らされなかった
滝沢「ねえ、この後暇？」
「…用事はないです、けど」
滝沢「よし、ご飯行こ
大倉は？仕事ない？」
大倉「ないっすよ」
滝沢「よし、決まり
進藤さんも来るよね？」
進藤「あんた達とは違って私は多忙なの。今からまた会議よ」
そう言って出ていった進藤さん
滝沢「じゃ、行くか」
訳もわからず、とりあえず雰囲気に任せてついていく
帽子を被り、伊達メガネを掛けるこの最近のスタイルは昔を思い出す
出来るだけバレないようにするためのせめてもの足掻き
滝沢「金村も変装するんだ」
事務所を出て無事にタクシーに乗車
滝沢君は助手席に乗り、私と大倉君は後ろの席に座る
「こんな御二方といたら嫌でも注目されますから」
滝沢「でももう女の姿じゃん？流石にバレないんじゃない？」
「…もう顔まで特定され始めてるんです」
滝沢「え、もう？」
大倉「ジャニーズJrはデビュー組と違ってマナー違反ばっかりっすよ
平気で盗撮とかしても罪悪感が薄いみたいで」
滝沢「そうなんだ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚月
| 作成日時：2019年6月8日 23時
