蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ12)

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なにわ男子始動 3 ページ12

side 西畑大吾

「康ちゃん」

康二「…大吾、やん」

もう勢いのままにいくしかないと思った

モタモタしてたって余計喋られへんくなるだけ

楽屋に突撃すれば、龍太君と2人で座ってる康ちゃん

龍太「…あ、俺リチャたちの所いってくるわ」

気を利かせてくれた龍太君はいなくなって

俺と康ちゃんだけの空間ができ上がる

「…ごめん」

康二「…それは何に対しての？」

俺だけグループに入ってごめん？

メインメンバーに選ばれてしまってごめん？

いつも隣にいたのに俺だけ先に進んでごめん？

違う、そうじゃなくて、

「…今日、というか千秋楽から今までずっと

ずっと気遣ってたっていうか…どうやって接したらいいんやろとか…無責任にいつも通りに話していいんかな、とか

でもそう考えることが無責任でアカンことなんやなって思った…

ごめん…俺は前に進むから…早く来てな」

偉そうかな、とも思った

でもどうしても伝えたかった

俺らが選ばれたからにはそれなりの態度をとるべきやと

変に気遣ったり申し訳なさそうにする方が失礼なんやって

康二「…その内追い越すから待ってて」

康ちゃんは嫌な顔一つせず真剣な表情でそう言ってくれた

「…うん、待ってる」

康二「俺が先に…絶対、デビューする」

「俺やって負けへん…、」

康二「今は負けてるかもしれへん…でも、すぐに抜かすからな」

「抜かされへんように鍛えとくから…」

康ちゃんとはいつまでもこうやって切磋琢磨し合える仲でいたいと改めて思えた

WESTのデビュー

柊真の退所

紫耀と廉の上京

Aの事件と退所

これでもかってぐらいの苦労や辛いことを2人で味わってきた

一緒に辞めよか、なんて言いかけたことだってあるぐらい

それでも乗り越えて関西Jrを良くしようと誓いあってきた

俺らは関西Jrを誰よりも愛してるから

まさか年越し後には思いもよらない結末になってるなんてこの時は知らんかった