蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ23)

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今まで通りとは 3 ページ23

無事にレッスンも終了

今日はかなりハードな稽古やった

カメラが入ってインタビューなどもあったことから、普段の稽古時間を少し延長する形になった

なにわ男子達は稽古が終わったと同時にそのまま雑誌の撮影やらでマネージャーの車に乗せられて移動

他のメンバーもいつもより長い間のレッスンやったことから、速やかに帰って行った

私は残業をするべくそのまま居残り

1人だけかと思いきや、目の前には1人でダンスを必死に練習する康二君の姿

今日のテレビの取材は本当に康二君の存在の凄さを感じたように思った

関西Jr単位で話を振る国分君にちゃんと笑いもプラスして速やかに答えた康二君

後ろの方に居ながらも存在感をちゃんと出してた

やっぱり関西Jrになくてはならない存在なんやと思った

康二「何食べたい？」

「…え？」

康二「コンビニでご飯買ってくるけど、何がいい？」

「…サンドイッチ」

康二「おっけ」

突然何が起きたのかわからんくて適当に返事を言ってしまった

康二君はそのままは部屋を出ていき、しばらくしたらコンビニの袋を持って戻ってきた

康二「はい」

「ありがとうございます…あ、あの、お金、」

康二「ええよ。お金無くてバイトしてんのやろ？
それにこんなだけやし」

と、サンドイッチ2つとミルクティーを渡してくれた

康二君は自分用にパスタとジュースを置いて地べたで私の向いに座った

康二「ごめんな」

「え？」

康二「なにわ男子決まった時、Aに噛み付いてしまった

Aは何にも悪くないし、むしろ悪いのは選ばれるほど努力出来てなかった俺やのに…」

「そんなことないですよ！

康二君も…他のメンバーもみんな努力してましたよ

それは嘘じゃないです…皆必死に頑張ってたように思いました」

でも、グループには特色がある

そのコンセプトに合ったメンバーを入れるのが普通であり康二君はそれに該当しなかった、それだけ

康二「ありがと…

まあ、でも安心して？俺こんなことで退所するなんて考えてないから」

「信じてましたよ…康二君は絶対デビューするって」

康二君が例えなにわ男子に選ばれなくても、きっと退所しないと何故か自信を持って思っていた

それは今まで康二君の並々ならぬ努力を数年間そばで見ていたから

それを無駄には絶対にしないと断言できた