挑む春松竹 6 ページ8
side 金村A
ドタバタの午前中も終わり、一旦休憩
どっときた疲れに倒れ込むように座ってご飯をがっつく彼らを横目に変更点に伴うセトリや照明の訂正をまとめあげる
神山「ご飯は？」
パソコンと戦う私の隣のパイプ椅子に腰を下ろしてサンドイッチを頬張る神山君
「ちゃんとおにぎり買ってきましたよ」
神山「ちゃんと食べや？」
「食べますよ、でないとまた優馬くんに怒られちゃうんで。笑」
神山「俺にも言ってきたで」
「え？」
神山「『ちゃんとご飯食べてるか見張っといて』って
今優馬は舞台中で東京にずっとおるから心配みたいよ」
「心配かけてばっかりで申し訳ない…」
神山「アイツは過保護すぎやからなー。笑
Aもたいへんやな？優馬にせよ丈にせよ廉にせよのんちゃんにせよ
口うるさい小姑4人もおるし」
「本当に小姑ですよ。笑
でも皆心配してくれてるんで…なんせ前の事件のことで皆に恐怖を植え付けてしまったんで仕方ないんです…むしろ謝らないといけないぐらい」
神山「気にせんでええよ。笑
ここまでは酷くなかったけど、現役時代からずっと過保護やったやん？」
「まあそうですけど」
神山「アイツらも強くなったのよ」
「え？」
神山「守りたいっていう強い気持ちがより芽生えたんちゃう？」
「なにをですか？」
神山「…あ、いや、別に…？」
いきなりはぐらかした神山君は残りのサンドイッチを口に押し込んでジュースで流した
神山「Aも強くなったよな」
「そうですか？」
神山「そりゃもう！
りとかん5人のあの表情引き出すために今日まで粘ってたなんてドSなんて言葉では表されへんぐらいのSやわほんまに。笑」
「その言い方やめてくださいよ。笑」
神山「まあでも、今の関西Jr凄くいい」
「ほんまですか？」
神山「うん
俺らの時にはない新しい風を感じる」
「ありがとうございます」
神山「関西Jrのこと、よろしくな
俺らもいつでもお手伝いするから」
「本当に有難いです…」
先輩方の言葉はいつでも背中を押してくれる
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作者名：柚月
| 作成日時：2020年2月14日 22時
