蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ43)

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年下組の逆襲 7 ページ43

目を離せずにいれば、隣でA君が口を開いた

A「3グループとも、多忙でシャッフルはできるだけしない方向でになって。

だから、シャッフルの曲は3曲だけやったやろ？」

確かにセトリを見れば、シャッフルは3曲だけで他は全部グループごとの曲か、グループ同士でのコラボしかなかった

A「そんな3曲しかない内の1つを滝沢社長はラウールとみっちーだけに時間を割いた

どういうことが分かる？」

「…俺とラウールに期待してるから」

A「…そういうこと

実際、ここだけの話、朝の情報番組とかで取り上げられるのはみっちーとラウールの青春アミーゴやって聞いてる」

「…え？どういうこと、」

A「滝沢社長がこの2人を特に取り上げるようにメディア関係に言ってるって

それ程注目されてる」

「…待って、そんなん、」

こんなラウールの完璧なダンスを魅せられて共に張り合えるわけなんかなかった

A「ちゃんとラウールのパフォーマンス見て、自分がどこで勝てるのか今日見て欲しくて来てもらった…

大丈夫、絶対勝てるところはある…」

「あるかな…」

こんな状況で不安しかなかった

A「あるよ

例えば表情もやし、向こうは足を綺麗に魅せてるかは、みっちーはカメラアピールで顔の表情を意識すればいい

同じ所で張り合うのも大事やけど、別の所で勝負するのも大事。焦ってラウールに近付けるのだけは危ないからやめた方がいい。みっちーの得意分野で勝負してごらん？」

A君は沢山のヒントを与えてくれた

あくまでも明確な答えを出さないのはA君らしい対応で

本番までに考えて来いってことなんやろう

「…うん、頑張る」

SnowManに張り合えるかどうかは俺に掛かってるのかもしれない

なにわ男子をよりデビューに近付ける為にもここはやるしかない_____