蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ36)

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それぞれの良さ 3 ページ36

side 大西流星

大ちゃんは春のドラマで木村君と共演

みっちーと謙杜は学園ものの連ドラ

丈君とはっすんはリューンの舞台

そして、恭平までもが24時間テレビのドラマが決まって

正直焦りしかなかった

これといっての仕事が無くて、皆ドラマや舞台があるのに無いことが怖くて辛くて

頑張っていない訳じゃない

自分なりに色んなことに全力で取り組んできたし、爪痕は残してきたつもりやった

そんな時に訪れた新しいジャンルのお仕事

自分がなにわ男子の代表として会議に出るなんて絶対出来ないなんて思ったけど、A君の話を聞いて自分なりの役割を知ることが出来た

自分がなにわ男子に必要なんやと自信が無い僕に再度教えてくれた

ダンス稽古が終わり、ドラマや舞台で大忙しのメンバーは皆早々に帰る中、片付けを行うA君に話し掛けた

「…ありがとう」

A「何が？」

「…俺を選んでくれたこと。あと、このタイミングで言ってくれたのも」

A「流星が頑張ってるし適任やと思ったから選んだだけ。

いつも言うけど私は可愛がってた子であろうが事務所のお気に入りであろうが私が見て頑張ってるなーとか、努力してるなって思わん子には何も与えない

流星はちゃんと努力して頑張ってるから

大丈夫、焦る必要なんてないよ…」

そう言って僕を落ち着かせるように優しく微笑んでくれた

A「また夏松竹のグッズも頼むことになったからよろしくね…」

「…うん、もっと良いの作るよ…万博も絶対成功させる」

A君は現役時代と同じで、いつも崖っぷちの僕を救い出してくれる大切な存在_____