蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ26)

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さよならと覚悟 2 ページ26

side 金村A

到着したのは開演2時間前

全体の軽い合わせを行っているところで、リハーサル室のドアからこっそりと入って後ろから見ていた

初日の時とは全く違う仕上がりに、流石のプロ意識だと感動した

この1ヶ月、大阪に行けない代わりに送ってもらった録画のデータで毎日確認していたがやっぱり生で見ると彼らの凄さに気付かされる

振付師「おっけ、とりあえず終わり！後は各自確認して、最高の千秋楽になるように体調を整えとくこと」

「「「「「「はい！！！」」」」」」

最後の練習も終わり、ゾロゾロと楽屋へ戻っていく

私の存在に気付いた関西Jr達は順に挨拶をして部屋を出ていって行く

18年組達もきちんとスタッフさんに挨拶を欠かさず行ってた

きっとちゃんと指導したんだろう

謙杜「あ！A君！！！！！」

恭平「良かったー！千秋楽も来てくれへんかもって思ったやんー！！！」

「ちゃんと来るって約束したやん？」

恭平「そやけどおおおお」

なにわのやかましい2人に挟まれる

「ちゃんとちびっこ達のお兄ちゃん出来た？」

恭平「俺頑張ったで！ちゃんとダンス教えたり、ほっぺたプクプクしたりした！」

「ほっぺたプクプク？笑」

恭平「皆ほっぺたプクプクしてて気持ちいねん」

「あ、そう。笑」

突然の恭平ワールドに吸い込まれてしまった

丈「うわ、A！お前また痩せたやろ！！！」

更にやかましいのがプラスされる

「え？痩せてませんって、ちゃんと食べてます」

大吾「それは昨日の夜だけやろ？笑」

次は密告野郎が追加

勿論大吾君にそれをチクった犯人は1人しか居ない

「…聞いたんですね」

恭平「え、何をっすか？」

大吾「ここに帰ってきたら痩せてるの絶対皆に言われるからその前に食べなあかんって言って、廉に焼肉屋連れて行かれたんやろ？笑」

「最早あれは拷問でしたよ、本気で吐くかと思った」

大吾「そんなに食わされたん？笑」