蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ2)

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決心 2 ページ2

柊真「そりゃいっぱい出てる。笑

今どんな課題に直面してるんか知らんで？でも、Aは色んなことを成し遂げてきた

女性初ジャニーズも、ジャニーズ初東大合格も、細かいこと数えればもっといっぱい

だから不安になることなんかない、それに関西Jrは絶対お前のこと助けてくれるから」

「…柊真君」

柊真「Aの気持ちに自信が与えられるように、俺からの精一杯のエール

どう？」

柊真君によって整えられた髪は昔と同じあのボーイッシュなショートカット

「ありがとうございます

何かこれで昔の自分に戻れたような気がします…」

柊真「そう…良かった」

髪を触れば、大分短くなったことが触感で分かる

正直あの頃の気持ちに戻るのは恐怖もあった

楽しいことばかりでは無かったから

でも、今の自分をこれ以上嫌いになりたくなくて

あの頃の好きな自分に少しでも戻れるように

そんな意味を込めた

「あ、お金いくらですか？」

柊真「いや、お金はいいよ。笑

俺もまだスタイリストじゃないし、練習のモデルとしてやっただけやから」

「いや、でも、」

流石にそれは申し訳ない

そう粘ると、柊真君が何かを思い出したように裏に行き、戻ってきたかと思えば小さな紙袋を持ってきた

柊真「じゃあさ、お金の代わりにお使い頼んでもいい？」

「お使い、ですか？」

柊真「そう。

これ、康二の上京祝い？SnowMan加入祝い？まあそんな感じ

アイツに直接渡すのはなんか気まずくてさ…Aから渡してもらってもいい？」

「私なんかでいいんですか…？」

柊真「寧ろ有難い」

「分かりました…じゃあ今回はそういうことで

次お願いする時はちゃんとお金払いますからね」

柊真「その時までにはスタイリストになれるように頑張るわ」

「応援してます」

柊真「Aも頑張って」

「…はい」

この世界にいると決めた時点で自分には進み続けるという選択肢しか残されてなかった