確認 ページ11
side 藤原丈一郎
Aが携帯を解約してから１週間が経った
俺は大学4回ということもあり、卒論やらに追われてて皆とは違う時間に個別でレッスンを受けたりしたりしててあんまり皆に会うことのなかった１週間を過ごしてた
たまたま、廉には１週間のうちの1日も会うことがなかった
今日久々に姿を現した廉はいつも通り早くに稽古場に来て自主練してて、
いつもなら俺はちょっと間を空けた隣で同じく練習してたけど、あることで頭がいっぱいで練習なんかせずにパイプ椅子を前後反対にして座って、踊る廉の姿をじっと見つめてた
廉「…なんですか、さっきから」
さすがに気になった廉がイヤホンを外してこちらを見た
「え？…いや、なんも」
廉「なんか言いたいことあるんですか？」
「いや、そんなんじゃ…ないこともないけど」
廉「あるってことじゃないっすか。笑笑」
「…まあ、」
俺が詰まっていれば、
廉「…Aのことですか？」
瞬時に気付かれる
「ほら、先週さ、Aの連絡先が消えたって泣いてたから…さ。
もう大丈夫なんかな…って」
そういえば、あぁと言って頷いた
廉「あの時はちょっと混乱し過ぎてただけなんで大丈夫ですよ」
「あ、そう…」
廉「丈君こそ大丈夫なんですか？笑」
「俺は別に…」
廉「そうですか…」
こんなことを言いたかったんじゃない
一旦落ち着かせて口を開く
.
.
「もしさ、…もし俺がAから廉に伝言預かったって言ったら廉どうする？」
一瞬目を見開いてこちらを見たものの、その後目を細めて俺から視線を外して微笑みながらこう言った
廉「聞かないですよ」
「え？」
廉「聞かないです。丈君が伝言預かってても。
だって、どうせ今のAは謝ることしかせえへん
俺が言って欲しい言葉なんか言ってくれるわけない…」
「お前が言って欲しい言葉なんか一生Aの口から出てこうへん
それでも廉はもう一度Aに会いたい…？」
廉「丈君の質問はずるいですね。笑
そうですね…会えるなら何でもいいかもしれませんね…例え俺が傷ついたとしても」
「そう…」
Aからの伝言は俺の心の奥に閉まっておくことにした
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高級茶漬け(プロフ) - いやー、めちゃくちゃ面白いです！！こんな面白い話をありがとうございます。 (2019年5月17日 15時) (
レス) id: 057176eb20 (このIDを非表示/違反報告)
Ageha♪(プロフ) - 柚月さん» いえいえ！ このお話、1から全て何回も読ませていただいてます。 とっても面白いです！ 更新頑張ってください！ (2019年5月2日 12時) (レス) id: 014e4a24d3 (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - Ageha♪さん» ご指摘ありがとうございます……！完全に私のミスです(TT)教えていただきありがとうございました！ (2019年5月2日 0時) (レス) id: 8176cb05d7 (このIDを非表示/違反報告)
Ageha♪(プロフ) - 確認4の「平野と岸」が「永瀬と岸」に… 一個目のほうです。 わたしのミスだったらすみません！ (2019年4月27日 19時) (レス) id: f4cad78e91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月
| 作成日時：2019年3月13日 22時
