宣戦布告 2 ページ7
ドームを飛び出して、事務所には行きたくなかったから久々に家に帰って作業をできる限り集中して行った
何も考えたくなかったから、今は仕事に没頭することで落ち着いた
でも、
「…もしもし」
今は誰とも連絡を取りたくなかったけど、そういう訳にもいかんくて
大倉『もしもし？どういうこと？』
「…どれのことですか？」
完全に慌てた様子で大倉君は問うけど、色々ありすぎてどれのことか分からんくて
大倉『さっき、滝沢君から連絡きた。金村が体調悪くなったって向井に伝言して何も言わずに帰ったって。どこにおるんか問い詰められて今すぐドームに寄越せって』
「…すみません」
康二君は適当に言い訳してくれてたみたいで罪悪感が募る
大倉『Aが消えたのも知らんし、それよりもドームってどういうことって思って…、全体リハの前日に何やるつもりなんか聞いたらデビュー発表って……、』
「…すみません、私も昨日聞いたところでっ、」
大倉『謝ることなんて何も無いし、真面目なお前でも逃げ出すほどって分かるから…』
「…でもっ、止められませんでした…それになにわ男子が…っ、」
大倉『…なにわ男子？』
「…デビュー発表のセトリ、なにわのダイスマの前になってたんです………、」
大倉『…はっ、嘘やろ…？』
「…大倉君っ、私はどんな気持ちで彼らに顔合わせたらいいんですか…っ、」
8/8を楽しみにしてる彼らが本当の思惑を知ってしまえばと思うと悔しさが込み上げてくる
でも、もう私の力ではこれ以上どうすることも出来へん
大倉『信じろ』
「…信じるって、」
大倉『あいつらはお前を信じてついてきてる。だからお前も信じろ、あいつらの気持ちを』
大倉君は私にいつも大事なことを気付かせてくれる
卑下になることしかできない私は前を向くことができた
どれだけ悔しんでも憎んでも、明後日は必ずやってくるから
その為にも明日のリハからどうするべきなのかを考えなければならない
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仁海(プロフ) - 久しぶりの更新楽しみにしてました！早く続きが楽しみです。 (2022年8月1日 18時) (
レス) id: d86cd8bbb0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - やっとこのお話の世界線で丈くんがみんなと同じ土俵に立って、恋をできそうですね。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: 26e7d360ec (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 今まで占ツクで読んできた中で一番大好きなお話です！既に3回ほど読み返してます笑これからも更新待ってます！ (2020年8月30日 0時) (レス) id: 20091d926e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月
| 作成日時：2020年7月30日 22時
