淡い夢 ー軽く鬱ー[gr] ページ27
時間軸バグってます。
本短編集とはあまり関係ありません。
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『…グルさんはさ、私がグルさんと一緒に死にたいって言ったら一緒に死んでくれる？』
その言葉にドキリと胸が音を立てた。
グル「…何を言っている。らしくないな。そんな弱音を吐くなんて」
『…ははっ、聞いてみただけだよ』
グル「……俺はお前が居なくなることを望んでいない。お前が死ぬのならその時は俺も一緒だ」
『はは、…本当にグルさんって狡いよね。その優しさが痛いよ』
そう儚げに笑う彼女の目の綺麗な青色はこの数日で濁った群青色に染まっていた。
俺には分かる。
彼女が生きることを諦めていることくらい。
彼女が誰にも悟られず死のうとしていることくらい。
だからこそ、俺は彼女に何も言えなかった。
"死ぬな"とも、"生きろ"とも言えず、ただ、"死ぬなら俺も死ぬ"とだけ。
これ以上彼女を困らせたくなかった。
本当に、心から愛していたから。
.
グル「入るぞ、A」
彼女はベッドに横たわっていた。
グル「……A？」
幸せそうに眠る彼女の頬を撫ぜる。
おかしい、冷たすぎる。
彼女の横には薬が入っていたであろう瓶が転がっていた。
グル「……あ、あぁ、嘘だ……」
何度揺すっても彼女は目を覚まさない。
グル「嫌や……A、起きてくれ…」
急に耐えられなくなった涙は止まることを知らず彼女の頬と真っ白なシーツを濡らしていった。
.
『……さ、ぐ…さん、グルさん！』
グル「ｯ！？」
『ちょっと、いつまで寝てんの。会議、始まってるよ？』
グル「A……？」
『？そうだけど？』
グル「っ、ぅぁ、……、っう…」
『え、何。ちょっと！？』
グル「居なくならんといて……お願いやから…」
俺は彼女の肩を抱いて泣いた。
彼女に縋るしか出来ない俺は、"居なくなるな"としか言えなかった。
酔いどれ使用人 ー女性側ー→←相談と称した飲み会[gr,tn]
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霙(プロフ) - 青色さん» 青色さん初めまして！お読みいただきありがとうございます…！青色さんの応援を糧に更新頑張ります…！ (2017年8月19日 17時) (
レス) id: 875c609fe1 (このIDを非表示/違反報告)
青色(プロフ) - どうもはじめまして！小説読ませてもらいました、とても面白い内容で楽しく読んでいます。更新頑張ってください(*´ω｀*) (2017年8月19日 10時) (レス) id: ebc2e5e0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2017年8月17日 22時
