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第40話✦襲撃 ページ50

あの件から数日が経った頃…

『ねぇ〜レイン〜私以外の友達出来たー?』

なんやかんや平和な日が続いている。

「…。」

さっきの質問を聞くと眉間にシワがよった。

『(……おっと。出来ていないようだ。)』
こちらをちらりと見てから、
「……お前も出来てないだろ……」

と反論をかました。

確かにそうだ。あの時助けたノアくんもすぐに疎遠になってしまった。

フィオ先輩は友達と言うよりも気軽に話せる先輩みたいな感じだもんな。

『まぁ、ひとりぼっち同士仲良くしよーよ。レイン。』

そう笑うとレインはつられたようにふっと鼻で笑った。
満更でも無さそうだ。


放課後

『(今日も一日何ともなかったな…)』

はぁ…とため息をついた。
またあの人が来るかもしれない。
そんなことばかり考えていたからか疲れてしまった。

『…諦めちゃったのかな。』

ホッとしたのかそんな都合のいいことを呟く。

「なーにを諦めちゃったのかな?A〜?」

安心する声後ろから聞こえる。後ろを見ると案の定フィオ先輩だった。

『先輩…!数日ぶりですね。どうです?高等部。』

嬉しくて先輩の方へ駆け寄る。

「久しぶり。高等部は…ん〜まぁまぁ?」
と相変わらず明るく話す。

よかった。あの時のことは気にしていない?ようだ。

『あ、そうだ先輩。先輩もうすぐ誕生日ですよね。誕生日プレゼントどうします…か…』

つい後ろに身体が下がる。

目の前にあの時のミアさんが現れたからだ。

「仲良さそうで羨ましいわね。私、友達なんて出来たことないから本当に羨ましいわ。」

虚ろな目をしてそう話す。

『先輩…後ろに下がっていてください。』

そう言ったが先輩は聞いてくれず前に出る。

「ミア。何をしに来たの?Aにだけは手を出させないから。」

『先輩……』

微かに、先輩の手が震えているのが見える。

『(先輩も怖いんだ……)』

そう思った刹那、ミアさんはヒステリーを起こしたように暴れ始めた。

「酷い酷い酷い。あたしのこと敵にして。あんたばっかり正義の味方。目障りで仕方ないのよ。あたしのこと敵にして楽しい?ねぇねぇねぇ??」

ミアさんが杖をナイフを持つように両手で構えた。

「あんたなんか…あんたなんか!あんたの姉と同じ死に方すればいいのよ…」

カプリシャス ダリア(気まぐれな花)

『先輩!危ない!』

咄嗟に先輩に覆い被さる。

「…っ!A!」

あとから聞いたが私の腕には綺麗なダリアの花の痣が咲き誇っていたそうだ。

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うえ - 私、基本オリキャラ苦手なのですが、なぜかこのお話だけは大丈夫でした..!!すごくすきです!応援してます!! (2月12日 22時) (レス) @page42 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
エンジニア - すごく好きです。応援しています (2月3日 9時) (レス) @page8 id: 94c56dfe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ドハマりいたしました、ありがとうございますm(_ _)m。最近マッシュル見始めて見終わったとこなので最高です✨✨本当に大好きです✨続きとても楽しみに待ってます!!イベント参加ありがとうございました🙇‍♀ (8月5日 12時) (レス) @page37 id: 90fd568f40 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 了解です (8月4日 20時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
霙。(プロフ) - ユキラさん» コメントありがとうございます!大丈夫です。出る時にめちゃくちゃ出ます。 (7月27日 22時) (レス) id: 592ea7c460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://lit.link/p0y0z0  
作成日時:2023年6月20日 21時

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