【マッシュルーMASHLEｰ】死んだら3本線のすごい魔法使いになってました。

第39話✦考え事 ページ48

寮に戻ったあとは特に何も起こらなかった。

レインは珍しくめちゃくちゃ心配していた。

フィオ先輩と一緒にいたのはたまたま捕まったらしい。
なんでもフィオ先輩から話しかけられたらしく、最初はただの変人かと思ったとか。

その後話し込んだ後、アドラ寮に向かおうとした時に私を見つけたとのこと。

2人で話し込んだ話の内容は教えてくれなかった。
除け者にされてしまった…ちょっと寂しい。


「(にしても、あのミアとかいう人……なんか目が怖かったな…)」

ずっとにこにこと笑っていたが、目はどこか遠くを見つめている気がした。

もしかしたら悪夢を見せてたのは彼女なのではないか…なんて疑惑も出ている。

なんで私狙うのだろうか？
フィオ先輩と仲良くしているから？
なんでフィオ先輩を狙う？当主候補から落としたいんだろうか？
それとも何か個人的な恨みがある？
ルーク先生が言ってたレインも危ないっていうのはこの件に関係しているのか？

そんなことを考えながらベッドに入る。

隣を見るとリンネちゃんはもう眠りについていた。

｢(……ごちゃごちゃ考えてても意味無いか。)｣

もし、もしも、あの人にまた狙われたら、その時にどうにかしよう。

分からないことが多すぎる。
今は動くべきじゃない。


慎重に行こう。
もう誰にも心配させたくないから。

命を簡単に投げ出さないようにしよう。



私はもうひとつ決意を固めた。

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