第26話✦五感操作 ページ30
拝啓、父上。母上。
いかがお過ごしでしょうか……
私、A・セシルは着々と寮対抗活動のポイントを集めております……が。
今はよく分からない他寮の輩に絡まれております……
｢はっお前が3本線か？｣
はいはい。私が3本線です。
｢女とは驚きだな｣
『…私に何の用ですか。先を急いでいるんですけれども。』
そう淡々と話す。
｢んなの、当たりめぇだろ？決闘だよ。｣
そう言って杖を構える男子生徒。
『私、何も賭けるものありませんよ。』
｢はっ嘘つくなよ。お前、紫の石…5個も持ってるだろ？｣
ちぇっバレちゃったか。
『決闘はしません。痛いのは嫌なので。』
｢ガキみてぇなこと言ってんなよ…｣
あれこれ私が呆れられてる？
『それに、人からポイント奪うなんてそんなこと私の趣味じゃないので。』
そうキッパリ言い切ると
｢んな甘いこと言ってると3本線でも周りに喰われるぞ。｣
……そんなの分かってる。
自分があまちゃんなのも、前の人生から変われてないのも。
前の人生の呪縛から逃れようともしてないことも。
『分かってないわけないじゃん……』
掠れた声で、今にも泣きそうな声で、静かにそう言った。
そして私は、杖を構えた。
｢？｣
スティーア
私は、学校に入ってから新しい体の固有魔法をもう1つ手に入れた。
それは
名前の通り五感を操作できる。
例えば、自分の聴覚を相手に与えて大きな音を出して鼓膜を破ったり、感覚を2倍にして痛覚でショックを起こし気絶させたりとか幻覚を見せたりもできる。
それに人数が多ければ多いほど操作できる感覚が増える。
その代わりに心身への疲労が大きい。
｢な…耳が…｣
男子生徒は顔を歪め膝を床につけた。
私はスティーアで彼に耳鳴りを起こさせた。
今は耳鳴りの影響で酷く頭が痛むはずだ。
『じゃあね。』
そう言って立ち去ろうとしたところを止められる。
｢まて…よ…てめぇ…魔法…ッ解いてけよ……｣
『……』
私は彼に歩み寄りしゃがんだ。
『安心して。解かなくたって、あと数十分もすれば治るから。』
そう言って立ち上がりまた奥へ奥へと進んで行った。
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うえ - 私、基本オリキャラ苦手なのですが、なぜかこのお話だけは大丈夫でした..！！すごくすきです！応援してます！！ (2月12日 22時) (
レス) @page42 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
エンジニア - すごく好きです。応援しています (2月3日 9時) (レス) @page8 id: 94c56dfe9c (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - ドハマりいたしました、ありがとうございますm(_ _)m。最近マッシュル見始めて見終わったとこなので最高です✨✨本当に大好きです✨続きとても楽しみに待ってます！！イベント参加ありがとうございました🙇♀ (8月5日 12時) (レス) @page37 id: 90fd568f40 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 了解です (8月4日 20時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
霙。(プロフ) - ユキラさん» コメントありがとうございます！大丈夫です。出る時にめちゃくちゃ出ます。 (7月27日 22時) (レス) id: 592ea7c460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作者ホームページ：https://lit.link/p0y0z0
作成日時：2023年6月20日 21時
