第13話✦ うさちゃんハンカチ ページ16
落とし穴の方に向かうとエイムズくんがもう出てきていた。
『あ、エイムズくん。大丈夫？』
「あぁ。落とし穴くらい平気だ。」
お前も大丈夫か？と付け足しつつ氷の塊を見て驚いていた。
「……これは…」
『あはは…』
こっちを向いて目を丸くするエイムズくんに少し苦笑いをした。
すみません……私がやりました…
その後、相手の安否確認をして安全そうなところに置いてからゴールした。
━━━━━━━━━━━━━━━
「おい、セシル。」
面接の順番待ちをしていたら、突然エイムズくんに話しかけられた。
『？』
私が首を傾げると、彼は
「これ。」
と言ってうさぎ柄のハンカチを渡してきた。
「巻けばたちまち傷が癒えるハンカチだ。お前、腕に傷を負ってただろ。」
『あ…ありがとう…』
こんな可愛いうさぎ柄のハンカチ持ち歩くんだ……この人…
『でも、私そんなに傷は深くないし…よく気づいたね。』
そう。私の腕にできた傷は軽めの切り傷でそこまで深くはない。
「迷路のゴールに向かってる途中、腕を庇っている気がしてな。」
それだけで……
なんだ…エイムズくんもやっぱいいひとじゃん。
眉間に皺を寄せてて怖いけど。
『……ありがとう。洗って返すね。』
ふふっと笑ってしまった。
怖いけど、やっぱりいい人だ。
人のことをちゃんとみて何が必要かしっかり理解している。
「あぁ……。」
そう少し照れくさそうにエイムズくんは言った。
〔レイン・エイムズ！〕
話し込んでいたらエイムズくんの面接の順番が来た。
スタスタと面接会場への転送魔法陣の場所まで行くエイムズくんの背中に
『ハンカチ…本当にありがとう…また、ここで会おうね。』
そう言って渡されたハンカチを腕に巻いた。
さて、私も面接まであと少しだし……
ちょっと休むか
腕に巻いたハンカチを撫でつつそう思った。
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うえ - 私、基本オリキャラ苦手なのですが、なぜかこのお話だけは大丈夫でした..！！すごくすきです！応援してます！！ (2月12日 22時) (
レス) @page42 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
エンジニア - すごく好きです。応援しています (2月3日 9時) (レス) @page8 id: 94c56dfe9c (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - ドハマりいたしました、ありがとうございますm(_ _)m。最近マッシュル見始めて見終わったとこなので最高です✨✨本当に大好きです✨続きとても楽しみに待ってます！！イベント参加ありがとうございました🙇♀ (8月5日 12時) (レス) @page37 id: 90fd568f40 (このIDを非表示/違反報告)
ユキラ - 了解です (8月4日 20時) (レス) id: 2a204edd5e (このIDを非表示/違反報告)
霙。(プロフ) - ユキラさん» コメントありがとうございます！大丈夫です。出る時にめちゃくちゃ出ます。 (7月27日 22時) (レス) id: 592ea7c460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作者ホームページ：https://lit.link/p0y0z0
作成日時：2023年6月20日 21時
