【ヒロアカ】無個性でもヒーローになれるって知ってたか？【男主】 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:2,234 hit

2話ページ4

久しぶりに着た雄英の体操服は相変わらず動きやすさに特化していて流石だなと感心する。
俺が出るのはトーナメント戦の初戦。
本当は8戦なんだけど、イレギュラーが発生して今年は9戦になったらしい。

若返りの個性で若返った自分の姿を見て笑いが出る。肌のハリとかこの頃のほうが断然いいな。
トーナメント戦まで俺は出番がないため、実況席から相澤、山田と共に生徒の活躍を見ることにした。

宣誓で俺が一位になる。と豪語したのは相澤が担当するクラスの一人、爆豪勝己という爆破個性を持つ男の子。
せいぜいいい踏み台になれや！とヒーロー志望らしからぬ顔をして叫んでいる。
な、なんつー顔…………。
ちょっと引いてると相澤に軽くどつかれた。
彼にとっては大事な生徒だ、ちょっと嫌だったんかも。

第一種目は障害物競走。
トップを走っていたのはNo.2ヒーローエンデヴァーの息子である轟焦凍と爆豪勝己。が、そのあとの地雷のとこで一気に追い抜いてきたのは緑谷出久。
ほ〜う…？根性はあるようだ。
1位で駆け抜けたのを見届け、すげえなとぼやく。

1つ思ったんだが、俺障害物競走にも騎馬戦にも出てないのにトーナメント戦にいきなり出てきたらブーイングを買わないだろうか。
と、相澤に相談すると相澤が去年出たけどトーナメント戦行く前に倒れたかなんかで出られなかった、成績は彼らよりも上だったため参加許可がおりたということにしておくと言っていた。
合理的虚偽だ、と。それはちょっと無茶あるくないか？
年はあいつらより上だが一年をやり直してると思わせれば大丈夫だろうとのこと。

ええ〜〜……、、
腑に落ちないが参加許可が降りるのにはいい嘘かもしれないし生徒たちも納得するはず…、いや、するかしないかはわかんないけど。

続いての競技は騎馬戦。
これもかなり白熱していた。頂点のポイントを持つ緑谷を狙って沢山襲いかかる生徒たち。
鬼気迫りすぎててめっっちゃ恐え…。
どうしても一位がほしいのか爆豪はめっちゃ必死だし一位を死守したい緑谷も必死だし、父親の手前一位をとりたいのか轟も必死だし。
もう顔が人間じゃねえよ……。

これまたドン引きしていたのが相澤にバレたのか、さっきよりも強く腹をどつかれた。

これらが終わればレクリエーションがあり、そのあとにトーナメント戦。
久しぶりにリカバリーガールのとこに顔出すか、と実況席を離れた。