【ヒロアカ】無個性でもヒーローになれるって知ってたか？【男主】 (ページ3)

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1話ページ3

久しぶりに早起きして雄英へと向かう電車に乗る。
早起きして、って言ったって生徒たちが乗る時間とほぼ大差ない。

ドア際に体を預け、イヤホンをしているとなにやら楽しそうに三人組の雄英生が乗ってきた。
一人はなんかモサモサしてるそばかすの子、もう一人は如何にも女の子です！みたいな朗らかな子、そしてもう一人は眼鏡の委員長キャラか？っていう感じのしっかりしてそうな男の子。

俺の髪色は目立つからしっかり黒のキャップとパーカーのフードで隠す。
もうオッサン(当社比)だし、パーカーとかやめたほうがいいんだろうかね。分かんねーけど。
スマホをいじっているとふと感じた視線。
さっきのモサモサの男の子が何やら興奮したようにこっちを見ている。
あ〜〜……これは………

バレたな？
そう確信した俺は軽く手を振ると、めちゃくちゃ嬉しそうに振り返してくれる。
うん。いい子だな、あの子。

同じ駅で降り、生徒たちが先に行くのを見届けてからのんびりと歩く。
途中でコンビニに寄り、コーヒーを飲みながら歩けばもう雄英の前だった。
久しぶり雄英。何ヶ月あけてたっけ。去年かな？去年の年末から昨日までずーーーーーーーーっと敵の見張りと隙を伺ってたんだっけな。
事務所からは余程のことがない限り駆り出さないと言ってくれたので暫く穴埋めとしてしっかり教師することが出来そうだ。

通行証をしっかり首元に通してから職員室へと向かう。
HRまでまだ時間があったのか先生たちは勢揃いだった。
ノックをして、挨拶をするとプレゼント・マイクこと山田ひざしから声がかかる。
そして騒がしい挨拶のあとはミッドナイトやセメントスなどからも声がかかった。
相変わらずだ、ここは。騒がしくてうるさい、でも落ち着く。
そして、一際眩しい黄色が目の前に来た。
教師たちは皆知っている。彼の姿が本当の姿だと。
ちなみに俺は相澤からのLINEで知った。
めっちゃびっくりした。

「お、オールマイト、、さん…！」
オ「いかにも！私がオールマイトだ、今年から雄英で教師を務めることになってね。よろしく頼むよ。」
「アッ！いえこちらこそ！よろしく！おねしゃす！！」

直角よろしく90°で頭を下げる。
根津校長にもしっかり挨拶をして、今回俺が人数合わせとして参加する競技の説明を受けた。
若返らせてもらえる時間は有限、半日のみ。
まぁ、俺が出る競技が終わるまでは持ってくれるだろう。

用意された何年ぶりかわからない雄英の体操服に袖を通した。