8話:フガクside「あれが黒瀬の…」 ページ11
イタチがよく話す皐月という人間が気になっていた。
年はどれくらいか、容姿はどんなものか。
そして苗字を聞いたとき、少し驚いた。
黒瀬一族の生き残り。
黒瀬一族は全滅していたかと思ったが子供が一人残っていたのか。
この事は聞いてはいたが、半信半疑のところがあり信じてはいなかった。
黒瀬一族は我らうちはと同じく血継限界を持つ一族。
俺らが火ならば向こうは氷といったところか。
どんな見た目か、復讐心などはあるのか。
それら含め気にしていたところ、この間すれ違った。
俺と目を合わせると、すぐ逸らす。
そして、今日。
任務帰りに通りかかった所から人の気配を感じ、木の上から観察することにした。
もし敵ならば殺すか捕らえなければならない。
そこにいたのは黒瀬皐月。
1つも的を外さずすべてクナイを当てていた。
年齢的にはイタチと変わらないはず。
力尽きたのか石の上に横になり、呆然と空を眺めている。
いつ頃からこの修行をやり始めたのか、服はドロドロになっていた。
その様子を見つめていたとき、ふと立ち上がり、石から降り。
『誰かそこにいらっしゃいます？』
声をかけられた。
気配を消したつもりだったがバレてしまったらしい。
いや、確実にバレないよう消していたのだが。
気配に敏感だと言っているが……。才能ゆえか…。
面白い。
俺は黒瀬の生き残りに心配されたことを少しおかしく思いながら帰路についた。
◆◇◆◇◇◆◇◇
フガクさんの口調がわからぬ！！！！
似てなくても目を瞑ってください！
続く (更新停止中)
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作者名：煽 | 作成日時：2020年11月3日 4時
