7話 ページ9
それからというもの、試験までの10か月は怒涛の勢いで過ぎていった。
そんなこんなで気づけば試験2時間前。
無理すぎる……！！！！！！！！！！！
僕が勝己に百歩譲ってもらって雄英を受けるにしろ受からなければ意味がない……！！
これはヒーロー科だけじゃなくて普通科も受けておくべきだったかもしれない…
時間は刻々と迫る一方で、一人ソファの上でクッションをばふばふと叩きながら緊張を逃そうとするも中々逃げてくれず。
勝己を見てもどこか落ち着いているようにも感じた。
そういえば汚れてもいい服を持ってこいと書いてあったけど、何でだろう。
爆「おい」
「へっ」
爆「俺ァ絶対受かってやるぞ」
勝己に話しかけられて言われたのは宣戦布告。
絶対受かってやるぞ、は……強すぎんか？
どう返せばいいか分からずあたふたしているとなんか言えやゴラァ!!と手のひらをバチバチしだしてしまった。
「ええ……僕も絶対受かるよ。」
とりあえずそう返すと勝己の鋭い目つきが更に鋭くなったが挑発するように細められた。
ああ〜〜……試験大丈夫かなぁ……。
不安になるまま訪れた雄英。
周りに沢山人がいて皆僕を見て鼻で笑う。
おうおうそんな弱そうに見えるかクソ。
確かに一瞬でも触れなきゃ爆破させられない個性は弱いかもしれない。
弱いかもしれない、が！！！！！使えるかも知んねえだろ!!!
自分で自分に励ましを入れ、中に向かうべき足を進めていくとコケそうになっている緑谷がいた。
危ない、と手を出そうとしたが女の子がどうやら助けてくれたらしい。
赤い顔でワタワタしている緑谷をみて少しほっこりしてしまったのは内緒だ。
「頑張るぞ…」
手袋をしたままの手をぎゅ、と握りしめた。
素手で触ってない限りは爆破しないから大丈夫。うん。
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蒼(プロフ) - 岼阿さん» ほぁー！！ありがとうございます！！続きは夜中にまた更新いたします!! (2020年1月15日 21時) (
レス) id: 7602850d13 (このIDを非表示/違反報告)
岼阿(プロフ) - まだ5話しか投稿されてないのに続きが楽しみで仕方ない…!!!とっても面白かったです!!!続きを心待ちにしております!!!m(_ _)m (2020年1月15日 19時) (レス) id: 5f48fe1b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2020年1月14日 14時
