光の世界で愛を誓う

〈帰宅。〉 ページ12

＿＿リビング＿＿

二人とおもちゃで遊んでいると、玄関で扉の開く音がした。

ｶﾞﾁｬｯ__

一葉「ただいま〜！」

二葉「ただいま。」

三葉「た、ただいま帰りました〜…。」

四葉「……。」

みんなはそれぞれに帰ったことを知らせるように、帰宅の言葉を言った。
それを聞いて、抱えていた生太をとなりに下ろして、玄関へと足を向ける。

『おかえり。みんな手洗ってうがいするんだよ？…四葉、済ませたらあとでおいで。』

明らかに四葉の様子がおかしい。
ゆっくりと顔をあげた四葉の頬には、乾ききった涙の跡があった。

四葉「…………。」

＿＿長女の部屋＿＿

二つを済ませた四葉は、私が言った通りに来た。
四葉を座らせ、後ろから抱き抱えて頭を撫でる。

『…お姉ちゃんに話してごらん。クラスのみんなから何を言われて、何をされたのか。
…言える？』

四葉「………あのね…。」

四葉は、学校で何をされたのかを、ポツリポツリとゆっくり話し始めた。

四葉「……なんでお前が来てんのって言われた。後ろから鞄(ランドセル)を蹴られた。
キモいって言われた。近づくなって言われた。こっちに来ないでって。」

『……わかった、話してくれてありがとう。苦しかったね。』

四葉「…三葉達が守ってくれたよ。」

[達]というのは、一葉と二葉も一緒になって守ってくれたのだろう。
…本当、優しい子達に育ってくれてよかった。

『そっか。…四葉、お顔見せて。』

四葉「……」

ゆっくりとこちらを振り返って、顔を見せてくれた。
…うん、綺麗な赤色の目をした、可愛い四葉だ。









こんな可愛い子をいじめるなんて、本当にバカだね。

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