暗闇の世界で愛を誓う

〜兄弟〜　3番目のおねつ。　 ページ40

皆さん、聞いてください。

3「…ﾋｭｰ…ﾋｭｰ……お"、お"ね"え"さ"ま"ぁ"〜…」ｳﾙｳﾙ

皆さん。

　『大丈夫、ここにいるからね〜。』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

大変なことが起きました。

〜数分前〜

　『さてさて、お次は誰かなーっと。』

まぁ、既に決まってるけどね。

兄弟の中のイケショタ。

3「ふーっ…ふーっ……」ﾌﾗﾌﾗ

3番目のおねにぃさまです。イエイッ！
…と、言いたいところだけど…。

あきらかに様子がおかしい。
顔が真っ赤になって、片手を壁について。

フラフラと、壁を伝いながら歩いていた。

　『…3番目？』

3「っ！？お、お姉様っ……あぅ…」ﾌﾗｯ

　『…へっ！？あ、うぉっと…』ﾎﾟｽｯ

糸の切れた人形のように、崩れ落ちた3番目を
アワアワとしながらも、しっかりと腕の中に包み込んで受け止めた。

3「…あ"…あ"ぁ……う"…」

　『いや、どうしたその声…！？喉痛いの？』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

喉の辺りを、軽く指で撫でながら聞くと、3番目は辛そうにコクコクと頷いた。

　『とりあえず部屋まで運ぶか…』

3番目を持ち上げようとした。すると…

　『お、おもっ…！？…いや、身長近いから当たり前か…
　 私は力がないからな〜…』

重いのは、3番目が半分男の子の体でもあるからだ。
でも半分女の子。

重かったり軽かったり、なんだか変な感じだ。

ぼんやりとそんなことを考えながらも、なんとか部屋まで運んだ。
ベッドで寝転んでいる3番目に話しかける。

　『大丈夫？』

3「…ﾋｭｰ…ﾋｭｰ……お"、お"ね"え"さ"ま"ぁ"〜…」ｳﾙｳﾙ

…で、現在ここにいます。
こんなことになろうとは…確かに泣き顔だけど、

苦しそうにしてるのは見たくない。

…看病するか。



〜続く〜

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