〜三番目〜 あのこの代わり。�� ページ33
三「お姉様……」
『……何。』
死んでしまったあの子を抱き抱えて、そちらへと振り返らずに返事をする。
三「…お姉様…どうして…どうして、その方を選ぶのですか…」
『…好きだからに決まってるでしょう？』
あの子をゆっくりと撫でて、腕の中で抱き直す。
…あぁ、やっぱりこの子はあったかい。
…冷たいはずなのにね。
三「その方なんかより、私の方が…ずっと、ずっとお姉様に
愛されてきたのに……！」
三「こんなの、嫌です…ねぇ、こっちを向いてください。
その方なんかより、私を見て……？」
いつまでも振り返ろうとしない私の背中に、
己よりも少し小さな体で、すがるように抱きつく。
三「…私の方が、その方なんかよりずっとイイコなのですから。
……お姉様が愛を注いでいいのは私だけ。」
そんなの無理に決まってる。
誰がどう頑張ったって、この子の代わりになれる者なんかいないんだ。
『どれだけ頑張ろうと、この子の代わりになれる者なんていない。
いるとしたらこの子自身だけ。』
三「ぃゃ…ぃや…そんなの嫌です…ねぇ、お姉様ぁ……！」
嫌々と駄々をこねる子供のように、三番目は私を呼んだ。
…ポロポロと透明の滴を、濁りきってしまった、赤い二つの宝石から産み出していた。
膝から崩れ落ちて、ついには座り込んだまま俯いてしまった。
…きっと、声を圧し殺して泣いているのだろう。
…だって、しょうがないじゃん。
代わりなんかいないのも本当だし。
『…これでわかったでしょう。
…三番目、あなたはこの子の代わりになどなれないのです。諦めなさい。』
子を叱るお母さんのような声で、静かにそう言った。
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苺(プロフ) - 奏唄（仮）さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (
レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄（仮） - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» ｵ"ｱ"………めためた可愛いです……ありがとうございます！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴璃 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 16時
