4番目 〈奇形のミリョク。〉�� ページ13
ｻﾞｰ,ｻﾞｰ
__あの子は殺して正解だった__
ﾊﾟﾁｯ
4「…………。」
またあの夢。何回も何回も、よく飽きずに夢の中に出てくるよね。
そろそろ消えてくんないかな。
『おはよう、4番目！』
4「ぅわっ………！？」ｶﾞﾊﾞｯ
まただ。
いつもいつも、頼んでもいないのにあんたは僕のそばに来る。
なぜか、僕はそれを不思議と嫌と感じることはなかった。
4「…何でここにいるのさ。」
『え〜、ひどいなぁ〜？可愛い弟の寝顔がみたくてね、つい…』ｸｽｸｽ
4「…で？黙って寝顔を観察してたと。やめてよね、気持ち悪い。」
『…あはは、その言葉は4番目の方がぴったりだよ。"奇形"だもんね』
4「…なに、嫌味いいに来たんなら出てってくんない。
いちいちあんたの相手してられないんだけど？」
『冗談だよ、私は4番目を可愛がりに来ただけなんだから。
…さあ、おいで？』ﾊﾟｯ
4「なに、その両手。」
『お姉ちゃんが抱き締めてあげる。
弟がどんな姿であれ、姉である私はちゃんと愛してあげないとね？』
そう言ったときのあんたの目は、まるで愛しいものを見るような目だった。
『それに、単眼っていうのも素敵だと思わない？
でもまぁ、アナタがそうなったのもすべて…』
『…あの"カンシチャン"のせいだけどね。
目玉チャンは何も悪くないけども。』
そう言って、あんたは僕をゆっくり押し倒した。
軽く両腕を捕まれて、逃げることすらできない。
"抱き締めてあげる"なんて言ったくせに、僕を押し倒してどうすんのさ。
…あと、
4「なんであんたにそんなこと言われないといけないの」
あんたにあれを否定されたときは、かなり怖かった。
だってあんたの目は、いつもの冗談でからかう目じゃなくて、
本気で気持ち悪いとでも言っているような目だったから。
4「それに、あんたはなんで"あれ"を嫌うの」
ねぇ、どうして。
お願い、否定しないで。
それを否定するのは、僕を否定しているのと同じだから。
4「弟のすべてを愛すってあんた言ってたよね。」
ねぇ、あんたに嫌われたら、僕はどうすればいいの。
それは、あんたがいない世界で生きるのと同じ。
やだ、そんなのやだ。
だから、ねぇ。その先を言わないで。
『カンシチャンを除いて、ね』
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苺(プロフ) - 奏唄（仮）さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (
レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄（仮） - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» ｵ"ｱ"………めためた可愛いです……ありがとうございます！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴璃 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 16時
