あなたの虜にして

Movie theater_5 Y.K ページ9

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Aside




今日、また明日、なんて言ったからなのか、彼、は今日来てくれていて。


寝てるのを起こすまでがセット、かな。






昨日のお礼に、優待券と、もらって余った試写会のチケットお渡ししよう。





簡単な業務と着替えを終わらせ、お待たせしている彼の元へと向かい、お礼を渡すと、




洋「え、」


なんだか気まずそうな彼は





洋「、いやあ、絶対いい映画だよねこれ。
ありがとうなるべく予定あけます。」



と、苦笑いだかなんだかわかんないような返しで。



まあ良いか。
嫌なら行かなきゃいいだろうし。





洋「あの、嫌なら答えなくていんだけど、昨日大丈夫、でした、、？」



、あ、やば、、



泣きそ、


洋「あ〜〜！ごめん！」


A「もう遅いです〜！泣いてずみません〜、、」


昨日の事が次々と思い出され、涙が止まらなくなってしまう、



、まあ、一度ぐちゃぐちゃな顔をみられてるわけだし、1回も2回も変わらないか、なんてどこか冷静に考えるとともに、余計に涙が溢れて来た。









Yside



BLEACHを、絶対いい映画だよね、なんて見てもないのに(本当は先週見た)自分でも意味わかんないことを言って受け取った後、ふと、昨日の事を思い出す。






涙の理由を知りたくて、つい、オブラートに包んで聞いたつもりだったんだけど、





案の定、というかなんというか、また彼女は泣き出してしまった。




ていうか、なんかこの人泣いてても受け答えする元気はあるのが面白いんだよな。



しゃくりあげながらめちゃめちゃな文章で説明をしてくれる彼女。



背中さするのもなんかなぁ、と黙って座って聞いていると、どうやら、

当分誰とも付き合いたくない、と言われて振られた彼氏が昨日女の子と2人で歩いてるのめっちゃ見た


って事らしいけど、

それはまあ、男浮気してて乗り換えたのかな、とか、男側の気持ちもわからないでもないが。



A「失恋してもお腹は空くし、ウッ、眠くもなるし、うう〜仕事中は考えなくて済むし、なんてこんな病まないんですか〜うわーん！」



いやそれ、切り替え出来るだけで十分病んでるよ？なんて言おうとしたけどさすがにそれは彼女が可哀想だからやめといた。


切り替えできるなんて素敵な女性だけどなうんうん。





A「お腹すきました〜うわーん！」




ふはっ、この人やっぱ面白い。


俺も腹減ったな、



あの店のビーフシチュー、食いたいな。

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