あなたの虜にして

Movie theater_3 Y.K ページ7

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酔っ払いも多いな、ちょっと嫌、





、、ああほら、女の子、絡まれちゃってる、




素通りしようとしたけど、絡まれている女の子、どっかで、、







洋「、あ、ごめんなさいその子、俺の連れです。」





やっぱそうだ、映画館の人。



酔っ払いは気まずそうに去っていく。




つか、いい歳こいて酔った勢いで女の子に声掛けてんなよな。





てか待って、嘘。

A「っありがとうございま、す、うえっ。」





泣いてんじゃん、




洋「映画館の店員さん、だよね？
あー、どうしよ、」




飲み物でも買ってきて渡した方がいいのか、こういう時優しいヒロならどうすんだ、てか俺もあっちがわかんなかったら不審者じゃんか。




A「いつもぎでぐれてありがとうございまずぅ。
気まずくなって来ないとか、やめでぐださい、、」






じゃ、まだ、っ助けてくださっで、、っありがどうございっまじだぁ、、、




去っていく彼女。





え、待って結構ガン泣き(笑)


いやダメだダメだ彼女は真剣だ。



洋「1人で大丈夫！？
家近いの？！
明日行くね！」



背中に向かって叫ぶ。



待って家近いのとか俺もあの酔っ払いと一緒じゃんかよ






A「すぐそこでず、ウッ
明日待ってっま、す！」








ふはっ、よかった。



じゃあ俺も帰ろう、


明日行くね、って行ってしまった手前、今日はやめとくか、なんて思いながら家路につく。









Aside







どうして1日に2回も見なくちゃならないのか。




飲んできたのだろう、少し赤ら顔の彼女の腰に手を回す、元彼。




1日に2回も会っといて気づかないあっちもどうかと思うけどね！






喉の奥が熱くなる。





ああ、もう家に帰って飲もう。



くるりと方向を変えて、スーパーに向かう。





繁華街通るから、ちょっと嫌なんだよな、




酔っ払いに絡まれませんように、









なんて思っていると、酔っ払いに絡まれるもので。




お姉さん1人？

デート帰り？


なんて言葉を聞いてまた泣きそうになる。





俺も1人なんだよね。



嫌なことあったの？今夜付き合うよ。







嫌なことあったのじゃないよ、
悔しい、



ぽろぽろと流れ落ちる涙のように酔っ払いの薄っぺらい慰めとお誘いの言葉が溢れる。





やなことばっか、

どう切り抜けよう、








洋「あ、ごめんなさいその子、俺の連れです。」

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