裏の顔は、味が濃い。2【BTS】

優しさってなんだろう ページ33

YGside



あの日、練習の間にマネヒョンに聞きたいことがあって事務所内を探し回って歩いてたんだ。



社長室からマネヒョンの声が聞こえて、出てくるのを少しだけ待つことにして少し離れて曲がり角にある自販機の横に座ってた。



ガチャ



お…来たかな。




『すみません、ありがとうございました』



…A？



どうしてここに居るんだ？




MG「いや…残念だけど、その理由じゃ再契約も提案したことが申し訳なくなるよ」



『そんな、気にしないでください。お話は嬉しかったんです。
あ、あと明日お葬式なんで私明日出かけることになってるんです。私の事尾行しないようにあの子達のこと見張りお願いしてもいいですか？』




MG「わかった、上手いこと言っとくよ
てかお前いつから敬語使えるようになったんだ？w」





『あーつい社長さんに話したあとのノリで。』



MG「だと思ったよw
下まで送ってくわ、行くぞー」




『わーいありがとう〜』








…どういうことなんだ…？

再契約？
葬式？



…わからない、聞くに聞けないしな…。







___________




YG「…でも俺、Aが辞めるって言った瞬間、少しだけわかって、

きっとA、再契約をするチャンスはあったんです。でも、入院してたお父さんが亡くなってしまったかなにかで、ここを辞めることになった。
きっと、お金を貯める理由が無くなったかとかかな…って。」





JN「Aちゃん…なんでそんな大事なことを。」




YG「…言えなかったんじゃないんですかね、あいつ自分のこと好んで話はしないじゃないですか。聞かれたら答えるくらいで。」




JN「確かに…」




YG「…まぁそれで、理由があって辞めざるを得ないなら、とめられないなってなったんです。

きっとあいつは、俺らが思ってる以上に俺らのことを考えて、行動してくれてるんでしょうね。」





JN「そう、だね…

なんかわからないね、やめないでっていうのが優しさなのか、ただ何も言わず最後まで笑顔で見送るのが優しさなのか。」



YG「…わからないですね。
…でも、いつも通り何も変わらず接するのが1番いいとは思うんです。」





JN「そうだね。あともう少しだけど、頑張ってみようか。」




YG「はい。話聞いてくれて、ありがとうございます」




JN「ううん、こちらこそありがとう。」





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