えっ、？デレってなんですか？ (ページ7)

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アメとムチページ7

高3の冬休み前の授業を真面目に聞く人っているの？

おかげさまで私は冬休み前の数学の授業なんて覚えていない()

A｢瑞稀くん～･･･わかんないよ･･･｣

瑞稀くんの教え方は丁寧

めんどくさいからって適当に教えて何回も何回も聞かれるよりは一回丁寧に教え込んで理解させた方が楽なんだってさ

瑞稀｢はぁ？ここも教えんの？｣

･･･ちょっと怖いだけだ

やっぱ教え込んだ方が楽とか自負しただけあって言われたらすぐ理解出来る

そこで調子に乗るのは私の悪い癖

A｢よーし、頭良くなった気がする～♪｣

瑞稀｢･･････俺そういう奴本当に嫌いなんだけど｣

A｢え？｣

瑞稀｢自分で解けたならまだしもさ、俺が教えたから解けたんじゃん？自力で解けるようになってから言えって思う笑｣

A｢･･･ごめん、｣

瑞稀くんに嫌われるのはいやだ

黙ります←

瑞稀｢出来たじゃん｣

なんだかんだで課題は終わった

A｢本当にありがとう、瑞稀くん！｣

瑞稀｢いえいえ、理解出来たなら良かったよ｣

A｢瑞稀くんは頭良いね｣

瑞稀｢いや、授業ちゃんと聞いただけだよ｣

A｢うっ･･･｣

瑞稀｢でも、Aは飲み込み早いから教えやすいよ？･･･授業聞いてなかったらしいからバッチリ最初から教えることになるとは思わなかったけどねぇ？｣

A｢うぐっ･･･！！で、でも、もう自力で解けって言われても解けるもん！！｣

瑞稀｢俺が教えたから？笑｣

めっちゃえぐってくるじゃん･･･！？

A｢･･･この問題はこの数字にするためにこれを3で割ったらこれになるじゃんね？それで立式してそれを普通に今まで通り解いて、この答え方をする、と！もう完璧だから任せて？｣

さぁ、何と返す井上瑞稀！

瑞稀｢･･･ほら、そういう時に｢頭良くなった｣って言って良いんだよ？｣

思っていた言葉と違った

A｢･･･へ？｣

瑞稀｢人に教える時はね、アメとムチの使い分けも必要なんだよ｣

そう言って瑞稀くんは私の半開きの口にチョコレートを入れた

･･･ムチ、キツすぎる

けど、その方がアメが甘く感じられていいのかな？
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ほぼ実話なのが恐ろしいところ()