増えた家族 ページ46
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病院に入ってもう何時間経つだろう。
陣痛には波があるというけれど本当に辛い。
世の中のお母さんってこんなに大変なの!?
「キムさん、次の陣痛が来たら赤ちゃん出しますよ?」
そう言われてはい、とは返事したけどなんだか緊張する。
来て欲しいような来て欲しくないような。
でも、来ないと一生このままで辛いからやっぱり来て欲しい。
そして、早く会いたい。
JN「A、頑張れ!」
『ふふ。ジンくん、まだだから。』
私の手をぎゅっと握って離さない。
私はこの手があったからここまで来れたんだ。
子供たちは外で待ってるらしい。
皆のためにも早く終わらせなきゃね。
『....うぅぅぅ。痛い。』
JN「先生!陣痛が来ました!」
ジンくんが呼びに行ってくれて助産師さんが吸って吐いてってテレビで見たことあるセリフを言う。
ヒーヒーフーって。
いつかの人が子供を産む時はスイカが鼻の穴から出るぐらいっていうけど本当にその通りだと思う。
痛すぎる。
「もう少しですよ!頑張って!」
『ヒーヒーフー。』
こんなやり取りを何回か繰り返すうちにおぎゃーって赤ちゃんの産声が聞こえる。
産まれたの?
私の子?
「お母さん、元気な女の子ですよ。」
そう言って見せてくれてた子はすごく可愛らしかった。
『うふふ。産まれてきてくれてありがとう。』
自然と涙が流れた。
こんなにも尊いものなんだね。
もう少ししたらお兄ちゃん達が沢山可愛がってくれるよ。
パパもママも待ってたんだよ。
この日、また私たちの家族が増えた。
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niti-:(: - 名字、カンじゃなくて、ビョンとかじゃなかった? (2020年3月24日 14時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2020年3月4日 17時