大きな壁 ページ33
それから私はお兄様の元へ帰る。
YG「...っA！！」
『お兄様...』
遠くにいたはずなのに見つけて走り出してきた。
YG「勝手にどっか行くな...心配するだろ？」
『...ごめんなさい...』
YG「いや、俺も悪かった。ごめんな、A。ソアさんも。」
無事に仲直りした私たちは城に帰ることになった。
SA「楽しかったです。また来てくださいね。」
『うん！今度は字を教えに来るわね！』
そう言うとソアは嬉しそうに笑った。
JK「ヒョン、本当に心配してたんだよ。」
『グク、貴方はいつまで一緒にいるつもり？』
JK「酷いなぁ〜。ヌナの事一生懸命探してたのに。」
にこにこしながら言ってくる。
本当なんだかよく分からない。
舞踏会の時はあんなに早く探し出したくせに。
JK「じゃ！ヌナ、バイバイ！」
そう言うと嵐のように去っていった。
JM「A様〜帰りますよ？」
馬に股がっているジミンが手を伸ばす。
『うん！』
手を掴んで馬に上がる。
『ジミンもごめんなさい。』
JM「いいえ。僕も悪かったです。ごめんなさい。」
『やっぱり、身分の差って大きな壁ね。』
気がついたら口に出してしまった。
JM「そりゃあA様はこの国のお姫様ですからね。」
『そうなんだけど...』
それは自覚してたつもりだった。
今日は現実を突きつけられた気分だった。
『私、外に出なさすぎたから気がついたら世の中知らずになってた。』
JM「それは周りのせいです。あまりにも大切にしすぎました。」
大切にされすぎて世の中知らずになったなんて贅沢だろう。
JM「今日、A様が走って逃げた時不謹慎だけど良かったなって思ったんです。」
てっきり怒られると思ったのに。
JM「いい友達を作りましたね。成長です。なんか親になった気分。」
親になんて変なジミン。
でも物心ついた時から一緒にいたからそんな気持ちも分かるようなわからないような。
『ジミン、私、またこの村に来てもいいのかな？』
JM「いいんじゃないですか？貴方の兄が許せば。」
きっと私は来てもいいよって言われたかったんだと思う。
『だよね！私もう約束してきちゃったし！』
JM「それ、僕に聞く必要にありました？」
『うるさいなぁ〜いいの。さぁ、早く帰ろ！』
JM「もう、わがままなお姫様だな〜。」
そう言いながら少しだけ馬のスピードを速くしてくれたジミン。
さて、城に帰ったらソアに紹介する本でも選ぼう。
私たちの帰り道は綺麗な満月が照らしていた。
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みるく(プロフ) - アーミーさん» こちらこそありがとうございます！前回よりも更新多めで頑張っているので最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2020年1月23日 19時) (
レス) id: 692ff62fcf (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あかりなさん» よく気が付きましたね！ロメオめっちゃ好きでそこから少しアイディアが浮かんだので妄想小説として出させて頂きました！ (2020年1月23日 19時) (レス) id: 692ff62fcf (このIDを非表示/違反報告)
アーミー - また面白いお話ありがとうございます！応援してますね♪(*^_^*) (2020年1月23日 12時) (レス) id: 7b418a8ad9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - いいやme toっすよ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
あかりな(プロフ) - 時々セリフがロメオにかぶるのは私だけ泣 (2020年1月17日 20時) (レス) id: 296a740cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2020年1月13日 23時
