いざ、東の国へ！ ページ22
馬から落ちた事件から一週間が経とうとしていた。
お詫び状のような長い長い手紙がジョングク王子から届いた。
『こんなに謝らなくてもいいのに。』
何度も消したあとが残っていて沢山考えて書いてくれたのだろう。
そう考えると何だか可愛らしく思える。
JM「また読んでたんですか？ニヤニヤしちゃって...」
『う、うるさいな。それにニヤニヤなんてしてない！！』
JM「そうですか〜。あ、東の国のテヒョン王子が来てますよ。」
通しますか？と聞きに来てくれた。
ニヤニヤしてるなんて余計なことを言わなければいい奴なのに。
『通して！！あ、いいや。私が行けばいいんだもん。』
そう言って部屋から出ると扉のすぐ近くに居たのか開けた扉にぶつかる音がする。
TH「...痛っ！！」
『あ、ごめんなさい！！』
おでこを抑えながら笑っているテヒョン王子。
思いっきり開けてしまって申し訳ない。
TH「大丈夫、大丈夫。」
『思いっきり開けちゃってごめんなさい...痛い、よね？』
TH「ううん〜。それだけ楽しみにしてくれたんでしょ？」
そう言う彼のおでこは少しだけ赤くなっていた。
JM「A様、いくら楽しみにしていたって馬鹿力が過ぎますよ？」
『ジミン、うるさい。テヒョン王子行きましょ！！』
私はテヒョン王子の手を握ると城を出る。
今日は東の国を案内してくれるそうだ。
TH「楽しそうだね。」
『だってこの国から出たことなかったんだもの！！』
さっきから落ち着かない私を見て笑うとテヒョン王子は馬小屋に止まっていた馬に跨る。
TH「ほら、おいで？」
手を差し出して私を引き上げる。
『あんまり速く走らないで...』
馬から落ちたあの日から馬が本当にダメになってしまった。
TH「馬、ダメなんだもんね。分かったよ。ゆっくり行こう。」
私の顔を見ると思い出したかのように笑った。
『覚えてたのね。』
舞踏会の日、馬が怖いから自分一人では乗れないと言ったことを覚えててくれたのだ。
TH「そりゃあね、森は好きなのに馬には乗れないなんて印象に残るでしょ。俺が乗せてあげようって。」
こんなかっこいいセリフをサラッと言ってしまうんだから恐ろしい。
この人の顔と言動で恋に落ちた女の人はどのくらいいるんだろう。
そんなことを馬に乗りながら考えていた。
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みるく(プロフ) - アーミーさん» こちらこそありがとうございます！前回よりも更新多めで頑張っているので最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2020年1月23日 19時) (
レス) id: 692ff62fcf (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あかりなさん» よく気が付きましたね！ロメオめっちゃ好きでそこから少しアイディアが浮かんだので妄想小説として出させて頂きました！ (2020年1月23日 19時) (レス) id: 692ff62fcf (このIDを非表示/違反報告)
アーミー - また面白いお話ありがとうございます！応援してますね♪(*^_^*) (2020年1月23日 12時) (レス) id: 7b418a8ad9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - いいやme toっすよ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
あかりな(プロフ) - 時々セリフがロメオにかぶるのは私だけ泣 (2020年1月17日 20時) (レス) id: 296a740cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2020年1月13日 23時
