銀魂 〜無感情少女〜〈２〉

〈第八十四話〉二つの恋心。 ページ40

(あなたside)


あなた「・・・ふぅ・・・。」

私は、部屋で総悟のやらない書類の片付けをしていた。

今日は、そんなに多くないけど・・・。

私は、ため息をついて再び取りかかる。

沙希が来て二ヶ月がたって、沙希とは親友と同じくらい仲良くなった。

いや、沙希が言うには、親友なんだって。

私はそれが嬉しくて、ついつい頬が緩む。

沙希は優しくてかわいくて・・・。

憧れだった。←主人公さんの方が何千倍もかわいいし綺麗です。そして、優しいです。

沙希「A、いる？」

と、突然ふすまの外から沙希の声がした。

あなた「いるよ。」

沙希「入っていい？」

あなた「いいよ。」

私が答えると、沙希はふすまを開けて入ってきた。

あなた「どうしたの？」

沙希「あのね、話があるんだけど・・・。」

・・・話？

沙希「あのね、私・・・


総悟さんが好きなの。」


あなた「！？」

総悟が・・・好き？

私は、目を見開いてしまう。

だが、沙希は顔を赤くしてうつむいている。

沙希「優しくて、かっこよくて、初めて会ったときから好きだったの////」

・・・そう・・・なんだ・・・。

沙希も、総悟が好きなんだ・・・。

沙希「無理だと思うけど、諦められなくて・・・。」

私はこのとき、沙希には勝てないと思った。

まだ、気持ちのはっきりしない私より、こんなに総悟を想ってる沙希の方が何倍も可能性がある。

手を繋ぐことも当たり前のように思われてしまっている私とは・・・違うんだ。

沙希「だから・・・Aに、協力してほしいんだ//////」

あなた「！！」

協・・・力？

私は、一瞬躊躇った。

自分の好きな人を好きな人の協力をする。

心が、すこしばかり痛かった。

・・・けど、親友である沙希の頼み。

断るわけにもいかない。

あなた「・・・う、うん。わかった。頑張ってね、沙希^^」

ちゃんと・・・笑えてた？

沙希「ありがとう、A！！じゃあ、よろしくねっ！！」

沙希は、そう笑って言って去っていった。

気持ちを・・・抑えなきゃ。

総悟への、この気持ちを・・・。

せっかく、沙希が好きになったんだ。

抑えなきゃ・・・絶対。

・・・でも・・・


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"消せない"。

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