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黒 side
Aが作った料理をお腹いっぱい食べて、食後のデザートタイムも楽しむとあっという間にもう夜遅い時間。
ここからは、憂鬱な深夜に時計の針は進んでいく。
「ほっくん、一緒に寝よう？」
『……でも、』
有無を言わさず、彼女に手を引かれて同じ寝室へと連行される。
布団を捲られて、入るように言われた。
「……ほーっくん、はやく。さむいから。」
『わぁっ、』
ぼーっとベッドの前に立ち尽くしていた俺は、彼女に手を引かれて、ぽすんとふかふかの布団に転がった。
目線を上げると、すぐ近くにAの顔。
お互いの息を吸ってしまうくらいの距離。
「つかまえたっ！」
2人で布団を被れば、もうそこは俺たちだけの世界。真っ暗で何も見えなくても、息遣いや匂いがAを感じさせる。
俺の背中で、Aの手が弾み始める。
「いつも、こうやって寝かしつけてるの。ほっくんも、ゆっくりおやすみ。」
『なにそれ、おれをあかちゃんと一緒にしてる、？』
「いーから。しーっ、ほら、目閉じて。」
『……発作、起きるかもしれないよ？またAが休めないかもよ？ほんとに、いいの？』
「……あかちゃんより手がかかりますねぇ。いいから早く寝るの。……一緒に。」
また体を引き寄せられて、これはどうやっても逃げられない罠だと悟る。
寝かしつけさせられるこどもってこんなきもちなんだ。
あったかくて、ふわふわで、嫌なこともぜんぶ飛んでっちゃうみたい。
……委ねてもいいのかなぁ。
こんな体でも、貴方になら。
fin
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ばにら(プロフ) - 朔さん» 朔さん、ご愛読ありがとうございます。そして、毎日お勉強お疲れ様です(^^) 朔さんの心の拠り所を作ることのできるようにこれからも頑張ります…！嬉しいメッセージありがとうございました✨ (2021年12月4日 16時) (
レス) id: 3fbbdbace9 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 受験生なので勉強の休憩に読まさせて頂いてますが本当に全部素敵で、とても綺麗です。これからも無理のない程度に投稿頑張ってください* (2021年12月4日 11時) (レス) @page4 id: 11e35a6fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2021年12月3日 0時
