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黒 side
仕事を終えたその足で、自分用の寝具をまるまる購入した。
Aの目の下の隈は綺麗に消えてくれるだろうか。生まれたばかりの娘は寝不足で体調を壊したりしないだろうか。
抱えた寝具は重かったが、大切な家族のためだと思えば軽く感じる。
娘が寝ているかもしれないので、あまり音が立たぬように鍵を差し込んでドアを開ける。
「おかえり、ほっくん。」
『A、ただいま。』
いつもより異様に早いお出迎えに違和感を感じつつ、革靴を脱いでリビングへ。
ドアを開けた途端にふわりと香った美味しそうな匂いが俺の腹の虫を鳴かせた。
並べられた豪勢な食事に何かの記念日だったかと、記憶の引き出しを端から開けていると、Aが俺の腕にぎゅっと巻きついた。
「今日は、実家に預けてきたの。お母さんもお父さんも喜んでたし。…今日は2人きり。」
「たまにはこんなことがあってもいいでしょ？」
娘はどうやら今晩中、お義父さんとお義母さんが見てくださるらしい。
最近はルーティーンが娘に合わせたものになっていたから2人で食事を食べるのも、ゆっくり入浴するのも久しぶりだった。
「さ、あったまってきて？」
Aは俺をお風呂場に押し込めて、悪戯っぽく笑った。
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ばにら(プロフ) - 朔さん» 朔さん、ご愛読ありがとうございます。そして、毎日お勉強お疲れ様です(^^) 朔さんの心の拠り所を作ることのできるようにこれからも頑張ります…！嬉しいメッセージありがとうございました✨ (2021年12月4日 16時) (
レス) id: 3fbbdbace9 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 受験生なので勉強の休憩に読まさせて頂いてますが本当に全部素敵で、とても綺麗です。これからも無理のない程度に投稿頑張ってください* (2021年12月4日 11時) (レス) @page4 id: 11e35a6fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2021年12月3日 0時
