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青 side
北斗は俺の元まで走ってくると、そのまま俺の首に巻き付いてぶら下がった。
これは、ほくとの「ほめて」の仕草。
多分今、森本先生に褒めてもらって自分ができたことを自覚したから俺にこうやって求めているんだ。この、甘えんぼめ。
「んー、はいはい、よくできた。えらい。」
宙ぶらりんな北斗の背中を叩いて褒めると、満足したのかまた、しゅたたっと走って席まで戻っていく。
そしてまたもう一つワークが進むとこっちまで走ってきて「ほめて」のアピール。
「もうほくと、わーかった、わかったよ。いちいち来なくていーから！見てるって俺。」
毎回向けられる、褒めを乞う視線。何度やったって懲りないで同じ熱量、もしくは多い期待を孕む仕草。
周りの保護者の方もそんな北斗と俺をみてくすり、と笑っている。周囲からの視線は街中を歩く時と違ってとても温かい。同じ悩みを持つ人たちが集まっているから、突発的な行動にも理解がある。
あらあら、ほくとくんコアラみたいでかわいい、なんて声が向こう側から聞こえてきた。
しかし、可愛いに反応した北斗はもっと調子に乗り始める。俺のそばから離れなくなって、先生が困惑する姿が見てとれた。
「んもー、ほくと！頑張ってきて！！おうちで沢山褒めてあげるから。そんなんなら俺帰っちゃうからな！」
�犁△辰舛磴Ν瓩慮斥佞頬姪佑呂△�らさまにしゅん、として俺にぶら下がったまま目に涙を溜める。
「北斗が出来るなら帰らない。ほら、森本先生呼んでるよ。ほくとなら全部できるだろ？」
流石にテンションが上がりすぎたと自分でも理解出来たのか、俺の首元から離れて静かに自分の席へと戻っていった。
暫くは俺が帰っちゃってないか何度も後ろをチラチラ見ていたが、俺が行かないことが分かると北斗のペースでワークを頑張ったみたいだ。
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ばにら(プロフ) - 朔さん» 朔さん、ご愛読ありがとうございます。そして、毎日お勉強お疲れ様です(^^) 朔さんの心の拠り所を作ることのできるようにこれからも頑張ります…！嬉しいメッセージありがとうございました✨ (2021年12月4日 16時) (
レス) id: 3fbbdbace9 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 受験生なので勉強の休憩に読まさせて頂いてますが本当に全部素敵で、とても綺麗です。これからも無理のない程度に投稿頑張ってください* (2021年12月4日 11時) (レス) @page4 id: 11e35a6fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2021年12月3日 0時
