◎ 吸って吐いて、また吸って ［緑］ ページ24
「レプリカ」の世界線
緑 side
俺は今日生まれて初めて親元から離れて旅行に来た。……大切な親友と一緒に。
修学旅行に参加するにあたって、周りの人にも自分の体を知ってもらう機会が増えた。
同じグループになった女の子たちもとても理解がある子であまりホテルから離れたところに行けない俺の事を受容してくれた。
案外、壁を作っていたのはこっちの方だったのかもしれない。
黒「慎太郎、ゆっくりな。」
このためにリハビリ回数増やして練習を重ねたクラッチでの歩行。長時間は無理だと分かっていても少しくらいは自分の力で観光したかった。
ホテルの近くのバス停から乗車して、有名なお寺に向かう。バスのステップ部分は上手く足が上がらなくて北斗とジェシーが支えてくれた。
赤「しんたろ！ここ、座りな。」
『いいっで、…すごじ、……だけぁし、おでだけ、もぉしわげなぃ、(良いって少しだし、俺だけ申し訳ない、)』
黒「これからもっと歩くから。休めるとき休んどいたほうがいいよ。」
『……あぃ、がど…(ありがと)』
助けてもらったとき、ごめんじゃなくてありがとうと言うのは最近覚えた。謝罪より感謝が嬉しいとみんなが素直に伝えてくれたから。
人より少し不器用な自分が頑張るのを見守ってくれる視線があたたかい。
俺も頼っていいんだなって思えたのは間違いなく班の皆のおかげだと思う。
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ばにら(プロフ) - 朔さん» 朔さん、ご愛読ありがとうございます。そして、毎日お勉強お疲れ様です(^^) 朔さんの心の拠り所を作ることのできるようにこれからも頑張ります…！嬉しいメッセージありがとうございました✨ (2021年12月4日 16時) (
レス) id: 3fbbdbace9 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 受験生なので勉強の休憩に読まさせて頂いてますが本当に全部素敵で、とても綺麗です。これからも無理のない程度に投稿頑張ってください* (2021年12月4日 11時) (レス) @page4 id: 11e35a6fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2021年12月3日 0時
