微睡み 2 (ページ9)

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青 side

桃「…げほっ、…げほげほっ、ひゅ」

青「大我！体起こそっか。苦しいな。」

学校から早退して来た後、ご飯も食べられずにそのまま寝ていた大我だったが夜中にまた発作が起きてしまった。

こんなに発作と発作の感覚が狭いのは久しぶりのことだ。

桃「…ひゅーっ……ひゅっ…げほっ」

青「大我、もくもくしようか。すーぐ良くなるからな。」

北斗を起こさないように、大我を抱き上げて寝室から抜け出してリビングにあるソファに腰掛ける。

マスク型のネブライザーを大我の口元にそっと被せる。

〈大我、発作？〉

青「うん。今日学校でも苦しくなったみたいで。あんまり調子よくないのかも。」

〈熱は無いみたいだね。心の問題かなー、〉

喘息の発作は運動や埃などで誘発されることも多いけど、このスパンを見ると大我の場合はストレスが多い。

意外と大我も繊細なんだよな。

青「母さん、北斗のこと見てて。少し大我と夜風に当たってくる。」

〈わかった。よろしくね。〉

薬を吸って発作が落ち着いた大我に上着を着せて、おんぶする。

まだ少し発作後で苦しそうだけど、少しゆっくりしていれば落ち着くだろう。

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