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青 side
桃「ねぇにぃちゃん。」
青「んー？」
桃「おれも、いつかこうやって走れるようになるかなぁ。」
青「なれるさ。だって大我は病院も検査も欠かさず頑張ってるだろ？」
小児喘息は体の成長と共に症状が軽くなることが多く、最近は発作のコントロールもできていたし、難治性ではない可能性が高いとお医者さんにも言われた所だ。
青「これからも大我が病院頑張ったら、きっと神様が治してくれるさ。」
桃「…かみさまー！みててね！おれ、がんばるからー！」
夜空の星に小さな手を必死に伸ばして、振りかざす大我。
我慢が報われて、自分の足で駆け回る大我の未来を願って、俺も心の中で手を合わせた。
だからそれまでは、俺がこうして足になってやろう。
家に着く頃には、大我の涙は止まって呼吸音も良くなっていた。
__ 明日はきっと、元気にお友達と笑えるね。
fin
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作者名：ばにら | 作成日時：2021年11月4日 21時
