Want to live. Ⅴ (ページ47)

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涼介side

慧「なーんかくらくなってきたねぇ、さっきまであんな明るかったのに。」

宏太「風が結構涼しいね、窓しめよっか。」

宏太が席を立ちカーテンを開ける。

宏太「うそ………、雨降ってる」

その言葉を聞いて背筋が凍る。
家中にパソコンのタイピング音が響いてたから雨音に誰一人気が付かなかったのだ。

涼介「そういえば、侑李遅くない、？」

もう買い物に出てから1時間30分も経っている事実に気がついた俺たち3人は顔を見合わせてから、玄関へと走ったり

宏太「涼介！侑李に電話かけてみて」

俺は自部屋に戻り携帯を手に取ると明るくなるディスプレイ。

〝侑李から7件の不在着信があります。〟

涼介「、………っ、まじかよ、」

俺は気がつけなかった。侑李のSOSに。

傘をもった俺たちは侑李を見つけるため、外に飛び出した。

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コンビニ方向に宏太が行ってくれたけど侑李らしき人はいない。

パニックを起こして事故にでも巻き込まれているんじゃないか、なんて最悪な状況が頭に浮かんだがそんな考え急いでかき消した。

折り返しで電話をかけたけど何も応答なし。

涼介「……どこだよ、」

慧「ねぇ、あれっ！！」

コンビニとは反対方向の坂道で蹲っている人影が。

急いで駆け寄ると間違いなく侑李だった。

涼介「ゆうりっ、……ずっと一人でこうしてたんだな、ごめんなっ、」

侑李「……たいが？…来てくれたの？」

どうやら大きいパニックを起こしているようで俺たちを判別できていない。

宏太「とりあえず家帰るぞ。」

しゃがみ込んでいた侑李を宏太がおんぶして、慧と俺でレジ袋をもった。

袋の中に俺が大好きな苺が見えて、胸がぎゅっと苦しくなった。

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