Want to live. Ⅴ (ページ45)

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侑李side

初めはコンビニへと向かってた。

でも宏太や慧は仕事の時、いつもお昼はコンビニ弁当。

休みの日まで食べてたら体によくない。

そうして僕は思いついたんだ。

侑李「みんなに美味しいご飯作ってあげよ」

普段料理をしない僕がみんなのために作ればきっと喜んでくれるし褒めてくれる。

決まれば即行動派の僕だから、すぐに家から少し離れたスーパーへと方向転換。

みんなが喜んでくれる顔を想像しながら、さんさんと照りつける太陽の下を歩いた。

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五千円も有れば十分に食材は揃った。

ついつい、あれも作ろうこれも作ろうって考えてたらカゴはまんぱんになっていた。

大きなレジ袋2枚分の荷物を両腕に持って来た道を戻る。

侑李「んー、あちー、」

普段長い距離を歩かない僕にとって、重い荷物を持ちながらかんかん照りの道を歩くのは結構きつい。

ようやく家の近くの坂道に差し掛かった時だった。

ポツリ。

嫌な感覚に体が固まる。

顔に触れれば水滴が鼻のあたりについていた。

侑李「………っうそ、」

怖くなって空を見上げれば、さっきまで日差しが強かった空は分厚い雲に覆われていた。

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