Want to live. Ⅴ (ページ42)

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涼介side

涼介「ど、どうしよ、」

とりあえず裕翔の背中をさすっているとピクッと体が動いた。

涼介「裕翔……っ！！わかる？涼介だよ？」

裕翔「うっ………ぁぁぁっ………んっ……ぅ」

裕翔の体は徐々に震え出して、白目を剥いている。

涼介「っ、なにこれっ、……、父さん！雄也！！！」

怖くて怖くてたまらなかったけど力一杯、父さんと雄也を呼んだ。

涼介「やだ！裕翔！しんじゃやだ！！」

雄也「なんだよでかい声だして。」

涼介「裕翔がっ、裕翔が、変なのっ、」

慧「……裕翔？…なに、吐いてるの！？」

雄也「おいっこれ、やべぇって！！」

慧「雄也、すぐ救急車呼んで！」

父さんと雄也がバタバタ動いている間も俺は何にもできなくてただその場に座り込んでるだけ。

涼介「裕翔っ、」

ずっと裕翔の体のピクつきは止まらない。

慧「涼介、これ裕翔の脇の下と首に当てて。」

父さんが持ってきた保冷剤を辛うじて受け取り、手が震えたまま裕翔の体に当てた。

少しすると救急車が到着して裕翔が運ばれていく。

慧「雄也、タクシーで涼介と病院向かって。裕翔に付き添う。」

涼介「やだっ！俺も裕翔と一緒に行く！！」

雄也「涼介我儘言うな！」

涼介「やだっ、やだよぉ、……ゆとっ、」

慧「涼介こっち向いて。大丈夫。絶対大丈夫だから。」

遠ざかって行くサイレン。

俺は雄也に抱えられてタクシーに乗り込んだ。

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