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侑李side
自分じゃなにも判断できない僕。
そんな僕を大ちゃんはいつも支えてくれる。
でも自分の感情をうまく伝えられなくていつも困らせてばかりだ。
今だって鼻血を出した僕を気遣ってくれているのになんて言えばいいのかもわからない。
大貴「いのちゃーん！手当て頼む！」
伊野尾「保健室には静かに入ってきてって何度言ったら分かるんだよ〜」
「あれま大分強く打ったみたいだね。そこ座らせて。」
大貴「まだ止まらないか……。痛いよな。」
大ちゃんは自分のハンカチが汚れることも、授業で早退をつけられてしまうことも気にせず僕についていてくれる。
鼻にタオルを当てられたのがなんだか気持ち良くて僕はそのまま眠ってしまった。
大貴side
伊野尾「しばらく知念くんは休まないとダメだろうし、有岡くんは1度教室に戻った方がいいね。」
大貴「……っでも、」
伊野尾「次の授業がおわったらすぐ来るといいよ。」
大貴「分かりました。」
侑李は出血量が多いみたいですぐには動けないだろうから授業を受けてこいと言われた。
もちろん侑李の事が心配だったけど、俺が付いてたからといって侑李が早く目覚めるわけじゃない。
まだまだ顔色が悪い侑李の頭を撫でて、俺は授業へと戻った。
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年5月1日 16時
