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光side
家で慧の事を見ながら仕事をすれば1日なんてあっという間。
気がつけばもうすぐ大貴が帰宅する時間だった。
お昼を食べ終えたあと、慧はすぐにお昼寝してくれたから仕事もいい具合に進んだので、ぐぅーっと伸びをしてから一階に降りた。
するとタイミングよく大貴が帰ってきた。
光「おかえり大貴。」
大貴「……ん。」
相変わらず無愛想に返事をして自分の部屋へと歩いていった。
慧「ぱぱっ！！……おやちゅ、」
リビングに入ると慧がおやつを求めて体当たりをしてきた。
光「おーっと、わかったわかった。」
もうすぐ夕食だけど、あげないと泣くのは目に見えているから小袋のお菓子を手渡すと満足そうに歩いて行った。
大貴「……俺コンビニ行ってくるから。」
大貴もお腹が空いたのかお財布だけもって出て行ってしまった。
誰も構ってくれなくてちょっぴりパパは寂しいよ。
・
夕食の支度に入り、もうすぐ出来上がりそうだった時。
何やら二階で物音がする。
「………っ！！！」
また慧が騒いでるなぁと思いつつ、手を洗って二階に向かった。
光「慧ちゃん？もうご飯できるよー？」
どうやら泣き声の出所は大貴の部屋。
大貴「そうやって、泣けばいいって思ってんだろ！！！」
慧「ぎゃぁあ……うぇぇぇんんっ……っ」
大貴「いつもぎゃーぎゃー、うるさいんだよ
！迷惑なんだよ！」
光「……大貴っ！！」
思わず慧を抱き上げて大貴を怒鳴りつけると、部屋は慧の泣き声だけになった。
光「なんてこと言うの。慧に謝りなさい。」
大貴は俺の言葉を無視してドアを乱暴に閉めて部屋を出て行った。
・
光「…慧ちゃん、お風呂入ろっか。」
結局大貴は家を飛び出してしまったみたいで、連絡もつかず。
大貴の分の夕食も机の上で冷め切ってしまった。
慧「……にぃに…おこってぅ…、？」
俺の服の裾を掴んでそう言ってきた慧。
慧「にぃにっ………」
光「……そうだよな。探しに行こっか。」
もう時間も結構遅い。慧も慧なりに心配なのだろう。
慧を抱っこして当てもなく大貴を探しに行くことに決めた。
・
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年5月1日 16時
