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とっておき ページ18
慧(28)涼介(10)兄弟設定
慧side
涼介「おにーちゃん！あとはタオルだけーっ！」
慧「はぁい、わかったよー、」
小学4年生に指示される社会人の俺。
絶賛彼は小学校では初めての泊まりがけ行事の準備中。
俺も涼介の学年の担任を持っているから一緒に行くため準備を同時進行しているのだ。
慧「涼介、お薬入れたの？ちゃんと。」
涼介「うん！入れた。」
慧「なるべくお兄ちゃんも確認するようにするけど、自分で時間になったら飲むんだよ？」
涼介「はぁーい」
聞いてんだか聞いてないんだか分からない返事に苦笑いで返す。
でも涼介がこんなに楽しみにしているのも今日まで頑張ってきたからだと思う。
涼介は起立性低血圧という病気を持っているため、朝は体調が悪く起き上がることが出来ないのが多いのだが今回はどうしても行きたかったらしく、朝頑張って起きる練習をしていた。
もちろんうまくいかない時もあったけど、薬の量もうまい具合に調節してもらったらなんとか自分で体を起こせるようになった。
慧「タオルはお兄ちゃんが入れておくから、今日はもう寝な。」
涼介「ふふっすっごーい楽しみ！お兄ちゃんおやすみ！」
みんなで作ったしおりを大事そうに見つめてから二階へと上がっていった。
行事中に涼介の体調が悪くならないことを祈るばかりだ。
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年5月1日 16時
