Want to live. Ⅴ (ページ17)

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涼介side

___大ちゃんへ。

あの日。大ちゃんに出会った日。

俺は自ら命を絶とうとしていました。

幼い頃から苦しんできた病気で余命宣告を受けたから。

病気に負けたって認めるのが嫌で。それなら自分からって、決意を固めたのにそんな所に大ちゃんが現れました。

今まで学校なんて通えなかった。

だから親に最期くらいって学ラン着せられて半ば強引に。

だからなんとも思ってなかったのに。

大ちゃんと話すうちに〝死にたくない〟って思うようになってしまった。

今まで治療でできなかったこと全部大ちゃんが叶えてくれたんだよ。

友達と名前で呼び合って、屋上で一緒にお弁当食べる。そして友達の愚痴を聞いてあげる。

そして、〝またね〟ってお別れするの。

ずっと〝またね〟がない世界で生きてきた。〝さようなら〟しか知らない俺に約束することの素晴らしさを教えてくれたね。

「涼介がいるから学校来た。」

「涼介のおかげだよありがとう。」

「涼介と友達になれて嬉しい！！」

そんな言葉の一つ一つが初めてで。嬉しくて。

でもタイムリミットはきっと明日だから。

大ちゃんに笑顔でさちゃんと言えてたよね俺。

〝またね〟って。

何も知らない俺に友達と遊ぶ経験をさせてくれてありがとう。

死んでも忘れられないよ。

大ちゃんに出会えて本当に嬉しかった。

俺も真実を伝えたよ。大ちゃんも周りの人に心から気持ちを伝えればきっと理解してくれる。絶対。

だから大ちゃんも勇気を出して伝えてみて。

またね、大ちゃん。

_____涼介より

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大貴「…….ばかっ、なんで、っなんでいなくなっちゃうんだよ、」

「、涼介っ、………っりょ、……ぅぁぁぁぁ、」

〝さすると良くなるからね。〟

あの日吐いてしまった俺の背中をさすってくれた君の手があんなにも優しかったのは、誰よりも辛さを知っていたからなんだね。

大好きな涼介。

またね。

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「ドアの向こう」end

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ココミさんからのリクエストでした！

いつもとは少し違う感じで描いてみました！
いかがでしょう？笑

解釈も難しかったかな？ちょっと不安ですが……
まぁまぁうまくまとめられたのでは？

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