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慧side
学校からはもちろん、家族からも自分から遠ざかっていく雄也。大貴も裕翔も半分諦めかけてしまっているような気がする。
でもそんなある日事件は起きた。
3人で朝食を取っていると、雄也の部屋が開いて中から雄也が出てきたのだ。
大貴も裕翔も目を丸くしている。
慧「……雄也っ！！ご飯、ご飯あるよ、！たべる？」
久しぶりに見た雄也の顔。嬉しくて涙が出そうで必死で話しかけた。
雄也「…….ぱ、ぱっ____」
でも次の瞬間雄也は俺の視界から消えた。
ドサっと鈍い音。大貴と裕翔の叫び声。
状況が整理できなくてただ立ち尽くす俺。
大貴「…….雄也！！おいっ！……」
裕翔「……ねぇ、パパ、これ……」
裕翔が指さしたのは雄也のうなじ辺り。
目を向けるとそこはこぶができたように腫れ上がって喉のあたりまでパンパンになっていた。
裕翔「……これ、おかしいよ、ぱぱ！ねえパパ！」
結局俺は何もできず、救急車を呼んだのも大貴。
喉の辺りまで大きく腫れた患部は気管を圧迫して呼吸困難を引き起こしていた。
車輪つきの担架であっという間に運ばれてしまった雄也。
俺の目の前で膝から崩れ落ちた大貴。
大貴「おれ、……さいってい……」
肩を震わせて泣く大貴。
慧「大丈夫。今回はみんな悪い大貴だけじゃない。ほら裕翔もおいで？」
不安そうに涙を流す2人をギュッと抱きしめて背中をさすった。
そして担当医の方から受けた話は想像を絶するもので。
「雄也くんは疲労症候群でしょう。体がだるい、重いなどの物凄い倦怠感、ウイルスの感染による微妙な体温の上昇。気がつきにくい症状ばかりで見落としやすい病気です。リンパ節の腫れはウイルスの侵入によるものだと思われます。この病気とは長い付き合いになるということを頭に入れておいてください。」
今までの全てが繋がった気がした。
大貴はもう先生の話の途中で全てを察して嗚咽し始めてしまった。
大好きな息子の言葉を信じきれずに抱え込ませた自分が心底腹立たしかった。
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めろん(プロフ) - 初めまして、いつも更新楽しみにしています。リクエストお願いいたします。�睫擇�ん伊野尾くん裕翔くんが兄弟の設定で裕翔くんが末っ子で心臓病のお話が読みたいです。よろしくお願いします。 (2020年2月2日 0時) (
レス) id: 84d6dad1ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - リクエストのお話を書いてくださりありがとうございます！ 何回も読んじゃうくらい好きです！ 次のリクエストなのですが、脳性麻痺で車椅子を使用している涼介くんでお願いします。家族パロみたいな感じがいいです。これからも楽しみにしてます！ (2020年2月1日 10時) (レス) id: 33af8bde7c (このIDを非表示/違反報告)
mui☆(プロフ) - 知念くんが喘息持ちでノロになっちゃって過呼吸ぽくなっちゃうのがみたいです (2020年1月31日 22時) (レス) id: e94457ec1d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ゆあさん» リクエストのお話を書かせていただきました！！またのリクエストをお待ちしております！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
やまたか - いえいえ…！とても素晴らしいお話でしたよ！完結させてくださりありがとうございました！これからも更新頑張ってください！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年1月10日 23時
