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宏太side
結局、その日1日はほとんど目を覚ますことなく深夜を迎えた。
ご飯も食べてくれないし、水分もほんの少しだけ。
苦しそうなうめき声もなかなかやまなくて、変わってやりたいという気持ちが強くなる。
今日一日、涼介につきっきりだった慧が夕ご飯を食べる隣で、俺は溜まりに溜まった仕事を少しずつ消費する。
さっきのぞいたときには4人が並んですーすーと寝ていたから安心していた。
でもいきなり隣の部屋がうるさくなったと思えば圭人が飛び出してきた。
圭人「…こーちゃん！…りょーちゃんがげぇしちゃった」
パジャマが涼介の嘔吐物であろうものでぐっしょりな圭人。
急いで部屋に入ると土下座みたいな状態でうずくまる涼介と背中を必死にさする裕翔。
侑李は怖かったのか慧にしがみついて抱っこをせがんでいる。
裕翔「……教えてくれたのに、なんて言ってるかわかんなくて、間に合わなかったの。ごめんね涼ちゃん……」
補聴器をつけてない涼介は聲を出すことは不可能だ。
涼介「……おぇえ……げぼっ……っ」
慧「……ねぇ宏太、一回侑李預かって？」
言われるがまま侑李の抱っこを変わると涼介の肩を叩いて顔色を確かめ始めた慧。
慧「……りょ、う、す、け、？ そうそう。わ、か、る、ね？」
涼介に自分の口の動きを読ませてコミュニケーションをとり始めた慧。
慧「……宏太。救急車。黒目が揺れてるから大分めまいがしてるのかも。結構吐いたし、このままだとパニック起こすよ。」
宏太「……わかった！」
慧「……りょーちゃんぐあいわるいね、頭もいたいよね。大丈夫、おいしゃさんのとこいこ」
彼に届くことは無いとわかっていても慧は涼介に声をかけ続けた。
救急車のサイレンが家に近づくにつれて、顔をしかめる涼介。
頭に直接響いて痛いのか
涼介「……ぁぁ……ぅぅ….い」
救急車が到着し、担架に乗せられた涼介のつきそいを慧に頼んだ。
寝室には酸っぱいにおいだけが残った。
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めろん(プロフ) - 初めまして、いつも更新楽しみにしています。リクエストお願いいたします。�睫擇�ん伊野尾くん裕翔くんが兄弟の設定で裕翔くんが末っ子で心臓病のお話が読みたいです。よろしくお願いします。 (2020年2月2日 0時) (
レス) id: 84d6dad1ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - リクエストのお話を書いてくださりありがとうございます！ 何回も読んじゃうくらい好きです！ 次のリクエストなのですが、脳性麻痺で車椅子を使用している涼介くんでお願いします。家族パロみたいな感じがいいです。これからも楽しみにしてます！ (2020年2月1日 10時) (レス) id: 33af8bde7c (このIDを非表示/違反報告)
mui☆(プロフ) - 知念くんが喘息持ちでノロになっちゃって過呼吸ぽくなっちゃうのがみたいです (2020年1月31日 22時) (レス) id: e94457ec1d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ゆあさん» リクエストのお話を書かせていただきました！！またのリクエストをお待ちしております！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
やまたか - いえいえ…！とても素晴らしいお話でしたよ！完結させてくださりありがとうございました！これからも更新頑張ってください！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年1月10日 23時
