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慧side
そんなある日。保育園に双子を迎えに行き、家に帰る最中。病院から電話がかかって来て涼介の病状が悪化していて呼吸があまり上手くできていないと伝えられた。
俺は双子を抱えたままタクシーに飛び乗りすぐさま病院に向かった。
病室に入ると酸素マスクをつけられて眠る涼介の姿。
担当医からは、涼介の心臓はもうギリギリのところまで来ていて次の発作には耐えられるか分かりません。そう伝えられた。
数日見なかっただけなのに、最後に会った日から大分痩せて頬がこけてしまっている。
慧「涼介……。」
白い肌に触れても熱は伝わってこない。ひんやりとした感覚のみ。
涼介「………っ。にぃ……」
ゆっくり目を開けた涼介は視界に俺を捉えて苦しそうに言葉を発した。
慧「よく耐えたな。偉かったぞ。」
涼介「………あれっ…ゆうり、けいと。」
病室の隅にちょこんと座る双子に気づいた涼介は嬉しそうに笑って手を伸ばした。
涼介「……おいでっ……」
慧「ほらっ涼にぃがおいでって、」
それでも双子は動かずじっと涼介を見つめるだけ。
「けーちゃんが……いい」
侑李が発した一言に涼介は眉を下げた。
涼介「……そっ、か。いつも、いっしょ、にいてくれるにぃに、がいいよな、」
2人に伸ばしていた手は布団に落ちていて悔しそうにしゅんとしてしまった。
なんて声をかけてやればいいかも分からない。小さい子はやはりたくさん一緒にいてあげる方が記憶に残りやすいし、最近は会わせてやることも少なくなっていたから、少し変わった涼介に素直に甘えられなかったのかもしれない。
慧「……また、明日くるから。」
あの日の涼介の悲しそうな顔を俺は一生忘れられないだろう。
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めろん(プロフ) - 初めまして、いつも更新楽しみにしています。リクエストお願いいたします。�睫擇�ん伊野尾くん裕翔くんが兄弟の設定で裕翔くんが末っ子で心臓病のお話が読みたいです。よろしくお願いします。 (2020年2月2日 0時) (
レス) id: 84d6dad1ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - リクエストのお話を書いてくださりありがとうございます！ 何回も読んじゃうくらい好きです！ 次のリクエストなのですが、脳性麻痺で車椅子を使用している涼介くんでお願いします。家族パロみたいな感じがいいです。これからも楽しみにしてます！ (2020年2月1日 10時) (レス) id: 33af8bde7c (このIDを非表示/違反報告)
mui☆(プロフ) - 知念くんが喘息持ちでノロになっちゃって過呼吸ぽくなっちゃうのがみたいです (2020年1月31日 22時) (レス) id: e94457ec1d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ゆあさん» リクエストのお話を書かせていただきました！！またのリクエストをお待ちしております！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
やまたか - いえいえ…！とても素晴らしいお話でしたよ！完結させてくださりありがとうございました！これからも更新頑張ってください！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年1月10日 23時
